PCI Express*向け F-タイル Avalon® ストリーミングのインテル® FPGA IPユーザーガイド

ID 683140
日付 4/27/2023
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ドキュメント目次

3.1.1. クロック

PCI ExpressのF-タイルIPには、次の3つのプライマリー・クロック・ドメインがあります。
  • PHYクロックドメイン(core_clk ドメイン):このクロックはSerDesパラレルクロックに同期しています。
  • EMIB/FPGAファブリック・インターフェイス・クロック・ドメイン(pld_clk ドメイン):このクロックはシステムPLLから生成されます。システムPLLは、SerDesで使用されるのと同じ基準クロックまたは別の基準クロックを共有できます。
  • アプリケーション・クロック・ドメイン(coreclkout_hip):このクロックはF-タイル Ipからの出力であり、pld_clkと同じ周波数を持っています。
図 3. クロックドメイン

PHYクロックドメイン(core_clkドメイン)は動的周波数ドメインです。 PHYクロック周波数は、現在のリンク速度に依存します。

表 9.  PHYクロックとアプリケーション・クロックの周波数
リンクスピード PHYクロック周波数 パラレルクロック周波数
Gen1 125 MHz

Gen1は、リンクのダウン・トレーニングを介してのみサポートされ、ネイティブではサポートされません。したがって、アプリケーションのクロック周波数は、IPパラメーター・エディタで選択したコンフィグレーションによって異なります。たとえば、Gen3コンフィグレーションを選択した場合、アプリケーションのクロック周波数は250MHzです。

Gen2 250 MHz

Gen2は、リンクのダウン・トレーニングを介してのみサポートされ、ネイティブではサポートされません。したがって、アプリケーションのクロック周波数は、IPパラメーター・エディタで選択したコンフィグレーションによって異なります。たとえば、Gen3コンフィグレーションを選択した場合、アプリケーションのクロック周波数は250MHzです。

Gen3 500 MHz 250 MHz
Gen4 1000 MHz 500 MHz / 450 MHz / 400 MHz / 350 MHz / 250 MHz / 225 MHz / 200 MHz / 175 MHz
注: データ幅は変更されないため、低い周波数を使用するとデータスループットが低下します。
注: F-タイルがGen3またはGen4でコンフィグレーションされ、リンクが低速にダウン・トレーニングされる場合のリンクのダウン・トレーニングのシナリオでは、アプリケーション・クロック周波数は、PLDClockFrequencyパラメーターで設定されたコンフィグレーション済み周波数で実行され続けます。たとえば、PCIe ハードIP Mode パラメーターはGen41x16として設定され、PLD Clock Frequencyパラメーターは500 MHzとしてとして設定されると、PLDクロック周波数はリンクがGen3以下にダウン・トレーニングされている場合でも、500MHzで動作し続けます。