ブロックベース・デザイン ユーザーガイド: インテル® Quartus® Prime プロ・エディション

ID 683247
日付 5/07/2018
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ドキュメント目次

1.4. コンパイラーのスナップショットを使った保持と再利用

コンパイラーは、コンパイルの各段階で、パーティションごとにコンパイル結果のスナップショットを生成します。パーティションを保持することができるのは、合成後、またはフィッターの最終ステージ後です。合成、配置、最終段階の後にパーティションを再利用することができます。次の表は、各コンパイラー・スナップショットから何を保持または再利用できるかを示しています。

表 2.  各コンパイラーのスナップショットを使った保持と再利用の説明
スナップショット 説明 保持/再利用
合成 デザイン・パーティションのロジックを表す合成ネットリストを保持します。
  • .qdbとパーティションの保持に適用されます。
  • ロジック境界を保持します。
  • 物理的保持はありません。
配置済み デバイスリソースを保持します。後続の配置段階で配置を保持します。
  • .qdbファイルにのみ適用されます。
  • ルーティングは完成ではなく、変更される可能性があります。
  • インテル® Arria® 10高速/低電力タイル設定は変更される場合があります。
  • リタイミングは インテル® Stratix® 10レジスターの位置を変える場合があります。
最終 最終的なデバイス使用率、配置、ルーティング、およびホールド時間の決定を保持します。
  • .qdbとパーティションの保持に適用されます。
  • インテル® Arria® 10高速/低電力タイル設定は変更されることがあります。
  • インテル® Stratix® 10リタイミングされたレジスターの位置は変更されません。
  • パーティション境界を越えるグローバル信号または信号を保持しません。