ブロックベース・デザイン ユーザーガイド: インテル® Quartus® Prime プロ・エディション

ID 683247
日付 5/07/2018
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ドキュメント目次

1.10.2. ルート・パーティションの再利用によるSignal Tap

Signal Tapによるルート・パーティション再利用には、ルート・パーティションからペリフェラル再利用コア・パーティションへのSignal Tap デバッグを拡張するためにJTAGデバッグブリッジを必要とします。その後、ルート・パーティションのコンシューマーはSignal Tapを追加して使用し、デバッグブリッジに接続することによって、ペリフェラル再利用コア・パーティションにデバッグします。デバッグブリッジを使用すると、ルート・パーティションとコア・パーティションとで独立したデバッグを実行できます。ルート・パーティションとコア・パーティションのロジックは分離されており、各パーティションには別々の.stpファイルが必要です。 SLD JTAG Bridge Host インテル® FPGA IP (SLD JTAG Bridge Host)およびSLD JTAG Bridge Agent インテル® FPGA IP (SLD JTAG Bridge Agent)を使用してJTAGデバッグブリッジを実装します。
図 16. JTAGデバッグブリッジを使用したSignal Tap

ルート・パーティションの再利用では、統合時に各パーティションを個別に処理する必要があります。Signal Tap の各インスタンスは、インスタンスが存在するパーティション内でのみ接続できます。したがって、ルート・パーティションおよびペリフェラル再利用コア・パーティションには、それぞれこのフローで別々のSignal Tap ファイルを必要とします。

コンシューマーがルート・パーティションをデバッグできるようにするには、デベロッパーがルート・パーティション内に Signal Tap インスタンスを含める必要があります。コンシューマーがペリフェラル再利用コア・パーティションをデバッグできるようにするには、デベロッパーはSLD JTAG Bridge Agent をルート・パーティションに含める必要があります。次に、デベロッパーがルート・パーティションでインスタンス化するSignal Tap または SLD JTAG Briegeがエクスポートされ、コンシューマー・プロジェクトで使用できるようになります。エクスポートされたルート・パーティションでSignal Tap ポイントを公開しない場合は、.qdbをエクスポートする前にSignal Tap ファイルを削除し、デベロッパー・プロジェクトを再コンパイルします。