ブロックベース・デザイン ユーザーガイド: インテル® Quartus® Prime プロ・エディション

ID 683247
日付 5/07/2018
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ドキュメント目次

1.7.1. 空のパーティションの作成

空のパーティションは、デザインサイクルの後半あるいは別個に開発する未定義のパーティションを構成するのに便利です。コンパイラーは、パーティションの空のプレースホルダー・ネットリストを使用し、パーティションの出力ポートを接地につなげ、入力ポートを削除します。コンパイラーは、空のパーティションの既存の合成、配置、およびルーティング情報をすべて削除します。

パーティションからEmpty設定を削除すると、コンパイラーはソースからパーティションを再実装します。パーティションをEmptyに設定すると、トップレベル・デザインのネットリストに空のパーティションのロジックが含まれないため、デザインのコンパイル時間が短縮されます。コンパイラーは空のパーティション・ロジック上に対して、完全な合成アルゴリズムとフィッティング・アルゴリズムを実行しません。保持されたパーティションを空にすると、すべての保持情報が削除されます。パーティションの内容を保持する必要がある場合は、そのパーティションの.qdbをエクスポートしてから、そのパーティションをEmptyに設定してください。次に、パーティションを空にする必要がなくなったときに、 .qdbをそのパーティションに割り当てることができます。

注: 空のパーティションを使用しているときにリソースの競合を回避するには、後で .qdbに置き換える予定の空のパーティションをフロアプランします。
空のパーティションを定義するには、以下の手順に従います。
  1. デザイン・パーティションの作成で説明しているように、デザイン・パーティションを作成します。パーティションTypeDefaultに設定します。他の設定は空のパーティションと互換性がありません。
  2. Preservation LevelNot Setに設定し、Partition Database Fileオプションに.qdbがないことを確認します。その他の設定の組み合わせは、空のパーティションと互換性がありません。
  3. Emptyオプションの場合はYesを選択します。この設定は、 .qsf内の次の割り当てに対応しています。
    set_instance_assignment -name EMPTY ON -to \
         <hierarchal path of partition> -entity <name>