ブロックベース・デザイン ユーザーガイド: インテル® Quartus® Prime プロ・エディション

ID 683247
日付 5/07/2018
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ドキュメント目次

1.3. インクリメンタル・ブロックベース・コンパイルの概要

インクリメンタル・ブロックベース・コンパイルでは、デザインブロックのタイミングを段階的にクローズすることができます。特定のデザイン・パーティションのコンパイル結果を保持すると同時に、新しいRTLを追加し、コンパイルすることができます。コンパイラーは、保持されたパーティションの結果を保存したまま、デザイン内の保持されていないパーティションのみを変更します。 他のパーティションを変更することなく、最適化手法を特定のデザイン・パーティションに的を絞って最適化手法を適用することもできます。このフローにより、デザインのイタレーションを低減し、イタレーション中の結果予測を改善し、チームや個々のデベロッパーのタイミング・クロージャーを高速化することができます。

保持できるのはコア・パーティションのみです。コア・パーティションは、次のコンパイル段階のいずれかで保持することができます。

  • 合成
  • 最終

パーティションのコンパイル結果を保持すると、その後のコンパイル時にスナップショットは変更されません。保持されたパーティションは、その後の各コンパイルのソースになります。

このフローの一部として、空のパーティションを定義して、不完全または欠落しているデザイン部分を定義することができます。パーティションをEmptyに設定すると、コンパイラーは空のパーティションにアソシエイトされたデザインロジックを処理しないため、コンパイル時間の合計が短くなります。