ブロックベース・デザイン ユーザーガイド: インテル® Quartus® Prime プロ・エディション

ID 683247
日付 5/07/2018
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ドキュメント目次

1.9. インクリメンタル・ブロックベースのコンパイルとデザインブロックの再利用の組み合わせ

デザインブロックの再利用により、デベロッパーまたはIPベンダーは、ソースコードを提供せずにブロックまたはIPをコンシューマーに供給できます。インクリメンタル・ブロックベースのコンパイルにより、IPコンシューマーまたはブロック・コンシューマーはラッパーロジックを独立して開発できます。サードパーティー製IP コアの開発中にデベロッパーがデザインの一部を保持できるようにすることで、フルデザインのタイミング・クロージャーに要する時間と労力を削減できます。次の図は、この並列開発モデルを示しています。

次の図では、Sibling2はサードパーティー製IP、または別のデベロッパーが独自にデザインしたパーティションです。コンシューマーはSibling2Logic Lock リージョンを作成し、他のパーティションをコンパイルし、結果を保持することができます。その後デベロッパーがSibling2 .qdbを提供すると、コンシューマーはこれをフルデザインにインポートできます。

図 15. パーティション化されたデザイン階層

インテル® Quartus® Prime プロ・エディション はインクリメンタル・ブロックベースのコンパイルとデザインブロックの再利用の組み合わせをサポートしています。

表 4.  統合されたインクリメンタル・ブロックベースのコンパイルとデザインブロックの再利用のサポート
サポートされる組み合わせ サポートされない組み合わせ
  • .qdbとしてのパーティションのエクスポート、.qdbの再利用および子の保持。再利用パーティション.qdb ファイルとその子の保持レベルは同じである必要があります。それ以外の場合、この組み合わせはサポートされません。
  • .qdbとしてのパーティションのエクスポート、.qdbの再利用および同じパーティションの保持。.qdbが保持するスナップショットレベルは、パーティション保持レベルとは異なる必要があります。
  • パーティションとその子の保持。子の保持レベルは親の保持レベルと同等もしくはそれ以上でなければなりません。それ以外の場合、その組み合わせはサポートされません。
  • 子の保持と組み合わせた.qdbのエクスポートと再利用で、子の保持レベルがパーティション.qdbと異なる場合。
  • .qdbの再利用とその親のがの場合。
  • .qdbのの再利用とその子がの場合。
  • 子パーティションの保持とその親パーティションがの場合。
  • 親パーティションの保持とその子がの場合。
  • .qdbの再利用とそのパーティションがの場合。
  • .qdbの再利用とその親パーティションの保持。
  • 親と子のパーティションの保持と、親の保持レベルは子の保持レベルよりも高い場合。