仮想JTAG(altera_virtual_jtag)IP コアのユーザーガイド

ID 683705
日付 10/31/2016
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ドキュメント目次

1.13. TAP コントローラー・ステートマシン・デザイン例

TAP コントローラーは、TDI データを命令レジスターとDR チェーンのバンクとの間でルーティングする一連の制御信号を有するステートマシンです。 コントローラーは、シフト・トランザクションの開始と停止を制御し、命令レジスターおよびデータレジスターのパラレル・ホールド・レジスターとシフトレジスター間のデータフローを制御します。TAP コントローラーはTMS ピンによって制御されます。

以下の図は、TAP コントローラー・ステートマシンを示しています。図の下にある表は、各状態の説明を示しています。

図 20. JTAG TAP コントローラー・ステートマシン
表 15.  TAP コントローラー状態の機能説明

TAP コントローラー状態

機能の説明

Test-Logic-Reset

JTAG スキャンチェーンのテストロジックは無効になっています。

Run-Test/Idle

これはホールド状態です。一度入ると、TMS がLow に保たれている限り、コントローラーはこの状態のままです。

Select DR-Scan/Select IR Scan

これらは一時的なコントローラーの状態です。 DR 状態またはIR 状態に入るかここで決定されます。

Capture DR/Capture IR

これらの状態は、TCK の立ち上がりエッジでシフトレジスターをホールドレジスターからパラレルロードすることを可能にします。

Shift DR/Shift IR

これらの状態は、DR チェーンおよびIR チェーンのシフトを可能にします。

Exit1 DR/Exit1 IR

一時的なホールド状態。 これらの状態では、Update 状態またはPause 状態に進むことが決定されます。

Pause DR/Pause IR

このコントローラー状態は、命令レジスターおよびデータレジスターのシフトを一時的に停止させます。

Exit2 DR/Exit2 IR

一時的なホールド状態。 これらの状態では、Update 状態に進むことが決定されます。

Update DR/Update IR

これらの状態は、ホールドレジスターをシフトレジスターからパラレルロードすることを可能にします。TCK の立ち下がりエッジで更新が発生します。