PCI Expressのマルチチャネル DMA インテル® FPGA IPユーザー ガイド

ID 683821
日付 4/20/2022
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ドキュメント目次

5.1.7.4. パワー・マネジメント

表 63.  パワー・マネジメント・インターフェイス

パラメーター

説明

Endpoint L0s acceptable latency

最大64ns

最大128 ns

最大256 ns

最大512 ns

最大1 us

最大2 us

最大4 us

制限なし

このデザイン・パラメーターで指定するレイテンシーは、デバイスとルート・コンプレックス間の任意のリンクがL0sステートを終了するまでにアプリケーション層が許容できる最大レイテンシーです。これにより、Device Capabilities Register (0x084) のEndpoint L0s acceptable latencyフィールドの読み出し専用値を設定します。

このエンドポイントでは、L0sまたはL1ステートはサポートしません。ただし、切り替えシステムでは、L0sおよびL1がイネーブルされているスイッチにリンクが接続されている場合があります。このパラメーターを設定することで、システム・コンフィグレーション・ソフトウェアによって、システム内の全デバイスの許容レイテンシーおよび各リンクの終了レイテンシーを読み出し、どのリンクによってActive State Power Management (ASPM) のイネーブルが可能かを判別することができます。

このパラメーターのデフォルト値は64 nsです。この値は、ほとんどのデザインで最も安全な設定となります。

Endpoint L1 acceptable latency

最大1 us

最大2 us

最大4 us

最大8 us

最大16 us

最大32 us

最大64ns

制限なし

この値は、L1からL0ステートへの遷移において、エンドポイントが耐えられる許容レイテンシーを示しています。これは、エンドポイントの内部バッファリングの間接的な尺度です。Device Capabilities Register のEndpoint L1 acceptable latencyフィールドの読み出し専用値を設定します。

このエンドポイントでは、L0sまたはL1ステートはサポートしていません。ただし、切り替えシステムでは、L0sおよびL1がイネーブルされているスイッチにリンクが接続されている場合があります。このパラメーターを設定することで、システム・コンフィグレーション・ソフトウェアによって、システム内の全デバイスの許容レイテンシーおよび各リンクの終了レイテンシーを読み出し、どのリンクによってActive State Power Management (ASPM) のイネーブルが可能かを判別することができます。

このパラメーターのデフォルト値は1 µsです。この値は、ほとんどのデザインで最も安全な設定となります。

インテル Stratix 10 Avalon-ST ハード IP for PCI Express および インテル Stratix 10 Avalon-MM ハード IP for PCI Express は、L1 または L2 低電力状態をサポートしません。リンクがこれらの状態になった場合、リセットを実行すると (たとえば、pin_perst をアサートすることによって)、IP コアが低電力状態を終了し、システムが回復できるようになります。

これらの IP コアは、アップストリーム・デバイスにウェイクアップ・イベントを通知するメカニズムであるインバンドのビーコンまたはサイドバンド WAKE# 信号もサポートしていません。