LVDS SERDES Intel® FPGA IPユーザーガイド: インテル® Arria® 10およびインテル® Cyclone® 10 GXデバイス

ID 683520
日付 7/13/2021
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ドキュメント目次

LVDS SERDES IPコアのタイミング

バージョン14.0.a10以降の インテル® Quartus® Prime開発ソフトウェアを使用して必要なタイミング制約を生成し、 インテル® Arria® 10および インテル® Cyclone® 10 GXデバイスのLVDS SERDES IPコアの適切なタイミング解析を実行します。
表 16.   LVDS SERDES IPコアのタイミング・コンポーネント
タイミング・コンポーネント 説明
ソース・シンクロナス・パス ソース・シンクロナス・パスは、クロックおよびデータ信号が送信デバイスから受信デバイスに送られるパスです。次のような例があります。
  • FPGA/LVDS/TXから外部の受信デバイスへの送信
  • 外部の送信デバイスからFPGA/非DPAモード/LVDS/RXの受信パス
ダイナミック・フェーズ・アライメント・パス DPAブロックは、ソフトCDRモードとDPA-FIFOモードでI/Oのキャプチャー・パスを登録します。DPAブロックは、入力データをラッチするためのPLL VCOクロックからの最適な位相を動的に選択します。
内部FPGAパス

内部FPGAパスは、FPGAファブリック内のパスです。

  • LVDS RXハードウェアからコアのレジスターへのパス
  • コアのレジスターからLVDS TXハードウェアへのパス
  • 他のコアのレジスターからコアのレジスターへのパス

タイミング・アナライザーは、対応するタイミングマージンを報告します。

表 17.   LVDS SERDESのタイミング制約ファイル次の表は、LVDS SERDES IPコアで生成されるタイミングファイルを一覧にしています。これらのファイルを使用することで、LVDS SERDES IPコアのタイミング解析を問題なく実行します。これらのファイルは、<variation_name> ディレクトリーにあります。
ファイル名 説明
<variation_name>_altera_lvds_core20_<quartus_version>_<random_id>.sdc

この.sdcファイルを使用すると、 インテル® Quartus® Primeのフィッターでタイミング重視のコンパイルによってタイミングマージンを最適化することができます。このファイルはまた、タイミング・アナライザーによるデザインのタイミング解析を可能にします。

IPコアは、.sdcを次の操作に使用します。

  • PLL入力でのクロックの作成
  • 生成されるクロックの作成
  • derive_clock_uncertaintyの呼び出し
  • 適切なマルチサイクル制約の作成

このファイルは、IP生成時に生成される.qipにあります。

sdc_util.tcl この.tclファイルは、.sdcで使用する関数と手順のライブラリーです。