LVDS SERDES Intel® FPGA IPユーザーガイド: インテル® Arria® 10およびインテル® Cyclone® 10 GXデバイス

ID 683520
日付 7/13/2021
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ドキュメント目次

レシーバーの入力クロックのパラメーター設定

非DPAモードでSERDESレシーバーを使用してソースシンクロナスのデータをサンプリングするには、inclockrx_inデータ間の位相関係を指定する必要があります。

inclockrx_inの位相関係の値は、Desired receiver inclock phase shift (degrees) パラメーター設定で指定することができます。値は、45で均等に割れる値にする必要があります。値が45で割れない場合は、実際の位相シフトがActual receiver inclock phase shift (degrees) パラメーター設定に表示されます。

rx_inに対してエッジでアライメントされるinclock

rx_inデータにinclockの立ち上がりエッジをアライメントするには、0°を必要なレシーバーのクロック位相シフトとして指定します。0°の位相シフトを指定すると、PLLをfast_clockの必要な位相シフトで設定し、それをSERDESレシーバーで中央に配置します。

図 4. 0°でエッジ・アライメントされるinclockのx8デシリアライザーの波形 (シングル・レート・クロックを使用)


指定する位相シフトは、シリアル・データ・レートで動作するfast_clockを基準にします。0°から360°の位相シフト値を使用し、単一のビット周期内におけるinclockの立ち上がりエッジを指定します。360°より大きい位相シフト値を指定すると、パラレルデータ内のMSBの位置が変わります。

次の計算式により、最大の位相シフト値を決定します: (inclock周期あたりのfast_clock周期の数 x 360) - 1

注: デフォルトでは、シリアルデータのMSBはパラレルデータのMSBではありません。ビットスリップを使用し、パラレルデータでの適切なワード境界を設定することができます。

rx_inに対して中央でアライメントされるinclock

inclockrx_inの中央アライメントの関係を指定するには、180°の位相シフトを指定します。

図 5. 180°で中央アライメントされるinclockのx8デシリアライザーの波形 (シングル・レート・クロックを使用)


inclockrx_in間に指定する位相シフトの関係は、inclockの周波数とは無関係です。

中央でアライメントされるDDRのinclockrx_inの関係を指定するには、180°の位相シフトを指定します。

図 6. 180°で中央アライメントされるinclockのx8デシリアライザーの波形 (DDRクロックを使用)