LVDS SERDES Intel® FPGA IPユーザーガイド: インテル® Arria® 10およびインテル® Cyclone® 10 GXデバイス

ID 683520
日付 7/13/2021
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ドキュメント目次

I/Oのタイミング解析

LVDSのI/O規格により、データの高速伝送が可能になるため、システム全体のパフォーマンスが向上します。高速システムの性能を活用するには、高速信号のタイミングを解析する必要があります。差動ブロックのタイミング解析は、従来の同期タイミングの解析手法とは異なります。

ソフトCDRおよびDPA-FIFOモードにおけるレシーバーのタイミング解析

ソフトCDRおよびDPA-FIFOモードでは、DPAハードウェアは受信するデータを動的にキャプチャーします。これらのモードでは、タイミング・アナライザーは静的なI/Oのタイミング解析を実行しません。

非DPAモードにおけるレシーバーのタイミング解析

非DPAモードでは、RSKM、TCCS、およびサンプリング・ウィンドウ (SW) の仕様をレシーバーのデータパスの高速ソースシンクロナス差動信号に使用します。ボードのチャネル間スキューがある場合は、TCCSではなくレシーバーのチャネル間スキュー (RCCS) の合計を考慮します。

タイミング・アナライザーで正確なRSKMの結果を得るには、次のコード行を.sdcに追加し、RCCS値を指定します。
set ::RCCS($<lvds_instance_name>) <RCCS value in nanoseconds>

例: set ::RCCS($my_lvds_instance) 0.0.

もしくは、RCCS (ps) ボックスでRCCS値を指定することもできます。これは、LVDS SERDESのパラメーター・エディターのReceiver Settingsタブの、Non-DPA Settingsセクションにあります。パラメーター・エディターで指定するRCCS値は、.sdcファイルのRCCS値を上書きします。

トランスミッターのタイミング解析

LVDSトランスミッターの場合、タイミング・アナライザーは、トランスミッターのチャネル間スキュー (TCCS) の値を インテル® Quartus® PrimeコンパイルレポートのTCCSレポート (report_TCCS) で提供します。このレポートは、シリアル出力ポートのTCCSの値を示します。TCCSの値は、デバイスのデータシートからも取得することができます。

TCCSは、データおよびTX出力クロックのチャネル全体で観察される最大スキューです。つまり、最も早いデータの出力遷移と最も遅いデータの出力遷移の差で、TCOのばらつきやクロックスキューが含まれます。