Intel Agilex® 7 エンベデッド・メモリー・ユーザーガイド

ID 683241
日付 4/10/2023
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ドキュメント目次

4.4.3. Shift Register (RAM-based) Intel® FPGA IP の基本的な説明

IP Catalog (Tools > IP Catalog) とパラメーター・エディターを使用すると、IP を簡単にコンフィグレーションすることができます。Shift Register (RAM-based) Intel® FPGA IP は、シンプル・デュアルポート RAM でエンベデッド・メモリー・ブロックに実装されます。RAM のブロックタイプは、必要な容量に応じて選択することができます。メモリーブロックの幅と深さで表される容量は、Shift Register (RAM-based) Intel® FPGA IPTAP_DISTANCENUMBER_OF_TAPSWIDTH パラメーターに応じて決まります。

標準的なメモリーブロックの機能と容量に関しては、お使いのデバイスのハンドブックで、TriMatrix エンベデッド・メモリー・ブロックについての情報を提供している章を参照してください。

Shift Register (RAM-based) Intel® FPGA IP は、shiftin ポートと shiftout ポートの幅に応じて、1 クロックサイクルでのシングルビットおよびマルチビットのデータシフトをサポートします。例えば、shiftin ポートと shiftout ポートがシングルビット・データの場合、クロックサイクルごとに 1 ビットのみがシフトされます。shiftin ポートと shiftout ポートが 1 ワードデータ (8ビット) などのマルチビット・データの場合は、クロックサイクルごとにワード全体がシフトされます。

IP はまた、シフト・レジスター・チェーンの特定のポイントでの出力タップをサポートしますが、タップポイントは等間隔にする必要があります。タップの間隔は、パラメーター・エディターで設定します。

シフト・レジスター・チェーンの特定のポイントでのデータのタップの図 (a) は、従来の 12 ワード深さのシフトレジスターを表しています。図 (b) は、シフト・レジスター・チェーン内のデータが Shift Register (RAM-based) Intel® FPGA IP の出力タップでどのように等間隔 (1、4、7、10番目) でタップされるかを表しています。

図 48. シフト・レジスター・チェーンの特定のポイントでのデータのタップ
注:
  1. ここに示されている Shift Register (RAM-based) Intel® FPGA IP は、TAP_DISTANCE = 3、NUMBER_OF_TAPS = 4 です。
  2. タップされたデータは taps[31..0] に出力されます。一度に 4 ワードをタップするため、taps[31..0] は 32 ビットの出力であることに注意してください。タップの MSB からの最初のワード (taps[31..24]) は最初のデータを表しており、その後、4 番目のデータ、7 番目のデータ、10 番目のデータが続きます。
  3. shiftout[7..0] ワードは taps[31..24] に相当します。