Intel Agilex® 7 エンベデッド・メモリー・ユーザーガイド

ID 683241
日付 4/10/2023
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ドキュメント目次

4.3.8.1. DCFIFO コンパイル時のリカバリーとリムーバルのタイミング違反警告

DCFIFO を含むデザインのコンパイル時に、 インテル® Quartus® Prime 開発ソフトウェアは、リカバリーおよびリムーバルに関するタイミング違反警告を発行する場合があります。

aclr から読み出し側のクロックドメインへの転送を表す警告は無視しても問題ありません。デザインがタイミングを満たすことを保証するには、ACLR シンクロナイザーを読み出しドメインと書き込みドメインの両方に対して有効にします。

読み出しドメインと書き込みドメインの両方に対して ACLR シンクロナイザーを有効にするには、FIFO Intel® FPGA IP コアの DCFIFO 2 タブで、Asynchronous clearAdd circuit to synchronize ‘aclr’ input with ‘wrclk’、および Add circuit to synchronize ‘aclr’ input with ‘rdclk’ をオンにします。

注: 正しいタイミング解析を行うため、インテルでは、aclr 信号を使用する際に、タイミング・アナライザー・ツールの Removal and Recovery Analysis オプションを有効にすることを推奨しています。この解析は、タイミング・アナライザー・ツールでデフォルトでオンになっています。

Add circuit to synchronize ‘aclr’ input with ‘wrclk’ および Add circuit to synchronize ‘aclr’ input with ‘rdclk’ オプションが有効になっている場合は、リセットパスに次のフォルスパス割り当てを適用することができます。

  • set_false_path -to *dcfifo:dcfifo_component| dcfifo_*:auto_generated|dffpipe_*:wraclr|dffe*a[0]
  • set_false_path -to *dcfifo:dcfifo_component| dcfifo_*:auto_generated|dffpipe_*:rdaclr|dffe*a[0]

準安定状態の問題は回路によって解決されますが、システムデザインには非同期であっても一定の最大遅延が必要です。