インテル® Quartus® Prime プロ・エディションのユーザーガイド: デザインの制約

ID 683143
日付 4/03/2023
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ドキュメント目次

3.4.2. I/O割り当て解析

I/O割り当て解析は、I/Oシステムおよびボード・レイアウト・ルールの完全なセットに対してI/O割り当てを検証します。完全なI/O割り当て解析では、PLL、LVDS、ギガビット・トランシーバー・ブロックなどのリソースを直接供給するブロック、またはリソースによって供給されるブロックを検証します。さらに、チェッカーは、適切な VREF ピンの使用、ピンの位置、および許容可能な混合I/O規格の合法性を検証します。

初期のピン・プランニング中にI/O割り当て解析を実行して、コンパイル前に初期の予約済みのピン割り当てを検証します。デザインファイルを定義したら、I/O割り当て解析を実行して、合成されたネットリストに関してより徹底的な合法性チェックを実行します。I/O割り当てを変更するたびに、I/O割り当て解析を実行します。

Fitterは、制約に合わせてピンを割り当てます。例えば、エッジ位置をLVDSピンのグループに割り当てる場合、Fitterは指定されたエッジ位置の各LVDSピンにピン位置を割り当ててから、正当性チェックを実行します。Fitterが配置したピンを表示するには、Pin PlannerでShow Fitter Placementsをクリックします。これらの推奨ピン位置を受け入れるには、ピン割り当てにバックアノテートする必要があります。

すべての割り当て警告を表示して解決するには、I/O Assignment Warningsレポートを表示します。例えば、一部のデザインピンのドライブ強度やスルーレートが未定義であるという警告です。Fitterは、未定義のシングルエンド出力ピンと双方向ピンを非キャリブレーションOCTとして認識します。警告を解決するには、報告されたピンにCurrent StrengthSlew Rate、またはSlow Slew Rateを割り当てます。もしくは、Terminationをピンに割り当てることもできます。ピンにOCTが割り当てられている場合、ドライブ強度またはスルーレート設定を割り当てることはできません。