インテル® Cyclone® 10 GXコアファブリックおよび汎用I/Oハンドブック

ID 683775
日付 8/13/2021
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ドキュメント目次

6.7.1.1. ハード・メモリー・コントローラー

インテル® Cyclone® 10 GX のハード・メモリー・コントローラーは、高速、高性能、高い柔軟性、面積効率を実現するように設計されています。ハード・メモリー・コントローラーは、DDR4、DDR3、および LPDDR3 を含むすべての一般的かつ新たなメモリー規格をサポートします。

高いパフォーマンスは、高度なダイナミック・コマンドおよびデータ・リオーダリング・アルゴリズムを実装することで実現されます。加えて、高速を維持すると同時にメモリー帯域幅の使用率の向上やレイテンシーの短縮のために、デザインに効率的なパイプライン技術を適用しています。ハード・ソリューションは、最高の利用性と時短での市場投入を提供します。コントローラー内部とコントローラーから PHY へのタイミングは、Intelで簡素化されたタイミング・クロージャーによって事前にクローズされています。

コントローラー・アーキテクチャーはモジュラーデザインであり、単一のI/Oバンクに適合します。この構造は、ハード・ディスク・ソリューションから最高の柔軟性を提供します。

  • I/Oバンクは、次のいずれかのバスでコンフィグレーションすることができます。
    • メモリー・インターフェイスでのすべてのアドレス / コマンドピンを駆動するコントロール・パス
    • DDR 型のインターフェイスでの 32 データ・ピンまでを駆動するデータパス
  • メモリー・コントローラーはどの場所でも配置できます。
  • 複数のバンクを一つにまとめ、 72ビットまでの異なる幅のメモリー・インターフェイスが作成できます。

柔軟性を高めるには、ハード・メモリー・コントローラーをバイパスし、必要に応じてカスタム IP を使用して達成できます。

図 115. ハード・メモリー・コントローラー・アーキテクチャー


ハード・メモリー・コントローラーは、次のロジックブロックから構成されています。

  • コアおよび PHY インターフェイス
  • メイン・コントロール・パス
  • データ・バッファー・コントローラー
  • リードおよびライト・データ・バッファー

コア・インターフェイスは、Avalon® メモリーマップド (Avalon-MM) インターフェイス・プロトコルをサポートします。PHY と通信するインターフェイスは、インテル PHY インターフェイス (AFI) ・プロトコルに準拠します。コントロール・パス全体がメイン・コントロール・パスとデータ・バッファー・コントローラーに分割されます。