Parallel Flash Loader Intel® FPGA IPユーザーガイド

ID 683698
日付 7/23/2021
Public
ドキュメント目次

1.4.2.2. 同期入出力ポートの制約

同期入出力ポートのセットアップとホールドタイムは、システム設計者にとって重要です。セットアップおよびホールドタイム違反を回避するために、FPGAまたはフラッシュ・メモリー・デバイスからPFL IPコアの同期入力ポートおよび出力ポートへの信号遅延を指定できます。 インテル® Quartus® Prime Fitterでは、指定されたタイミング制約を満たすために、PFL IPコアの入力レジスターと出力レジスターを配置配線します。
注: PFL IPコアの同期入力ポートおよび出力ポートの詳細については、PFLタイミング制約の表を参照してください。

FPGAまたはフラッシュ・メモリー・デバイスからPFL同期入力ポートへの信号遅延は、set_input_delayによって指定されます。遅延の計算は、次のとおりです。

入力遅延値 = FPGAまたはフラッシュ出力ポートからPFL入力ポートまでのボード遅延 + FPGAまたはフラッシュ・メモリー・デバイスのTCO

PFL同期出力ポートからFPGAまたはフラッシュ・メモリー・デバイスへの信号遅延は、set_output_delayによって指定されます。遅延の計算は、次のとおりです。

出力遅延値 = PFL出力ポートからFPGAまたはフラッシュ入力ポートまでのボード遅延 + FPGAまたはフラッシュデバイスのTSU / -TDH

注: TCOは、FPGA、CPLDまたはフラッシュ・データシートにあるタイミング仕様のクロックから出力までの時間です。

Timing Analyzerの同期入力信号および出力信号を制限するには、次の手順に従います。

  1. PFLデザインのフルコンパイルを実行します。タイミング解析ツールが Timing Analyzer に設定されていることを確認してください。
  2. フルコンパイルが完了したら、ToolsメニューでTiming Analyzerを選択して、Timing Analyzerウィンドウを起動します。
  3. TasksリストのDiagnosticで、Report Unconstrained Pathsをクリックして、PFLデザインの制約のないパーツおよびポートのリストを表示します。
  4. ReportリストのUnconstrained Pathsカテゴリーで、Setup Analysisを選択し、Unconstrained Input Port Pathsをクリックします。
  5. FromリストまたはToリストでそれぞれ同期入力および同期出力ポートを右クリックし、入力ポートにset_input_delayを選択、または出力ポートにset_output_delayを選択して、入力遅延値または出力遅延値を指定します。