インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683621
日付 3/03/2020
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ドキュメント目次

3.1.2.3. fPLL IPコアのパラメーター、設定、およびポート

表 131.  fPLL IPコアのコンフィグレーション・オプション、パラメーター、および設定
パラメーター 範囲 説明

fPLL Mode

Core

Cascade Source

TransceiverF

動作を行うfPLLモードを指定します。

汎用PLLとしてfPLLを使用するためにCoreを選択し、FPGAコア・クロック・ネットワークを駆動します。CoreモードのfPLLは、ダイナミック・リコンフィグレーション機能をサポートしていません。

Cascade Sourceを選択し、カスケーディング・ソースとして別のPLLにfPLLを接続します。

Transceiverを選択して、トランシーバー・ブロックにトランスミッターPLLとしてfPLLを使用します。

Message level for rule violations

Error/Warning

ルール・チェック・レベルを設定します。

「エラー」を選択すると、すべてのルール違反が発生し、IPの生成が妨げられます。

「警告」を選択すると、すべてのルール違反が警告として表示され、違反があってもIPの生成が可能になります。

Protocol Mode

Basic

PCIe Gen1

PCIe Gen2

PCIe Gen3

SDI_cascade

OTN_cascade

SATA GEN3

HDMI

VCOの内部設定ルールを管理します。

このパラメーターは、プリセットではありません。プロトコルのすべてのパラメーターを設定する必要があります。

Bandwidth

Low

Medium

High

VCOの帯域幅を指定します。

帯域幅を高く設定すると、低減されたジッター除去を犠牲にして、PLLロック時間を短縮します。

Number of PLL reference clocks

1~5

fPLLの入力リファレンス・クロック数を指定します。

Selected reference clock source

0~4

fPLLへ最初に選択されるリファレンス・クロック入力を指定します。

Enable fractional mode

On/Off

フラクショナル周波数モードをイネーブルします。

このパラメーターは、入力リファレンス・クロックの整数倍ではない出力周波数にPLLをイネーブルします。

VCCR_GXB and VCCT_GXB supply voltage for the Transceiver

1_0V、and 1_1V 45

Transceiverの供給電圧を指定します。

PLL output frequency

User defined

PLLのターゲットとなる出力周波数を表示します。

PLL output datarate

Read-only

PLLデータレートを表示します。

PLL integer reference clock frequency

User defined

クロック合成用にfPLLのリファレンス・クロック周波数を設定します。

Configure counters manually

On/Off

このオプションを選択することで、マニュアルでM、N、C、およびLカウンターの値を指定することができます。

Multiply factor (M-counter)

8~127 (integer mode)

11~123 (fractional mode)

逓倍係数を指定します (Mカウンター)。

Divide factor (N-counter)

1~31

分周係数を指定します (Nカウンター)。

Divide factor (L-counter)

1、2、4、8

分周係数を指定します (Lカウンター)。

Divide factor (C-counter)

1512

コアモードでコンフィグレーションされた場合のコアへのfPLL出力クロック周波数を指定します。

表 132.  fPLLのマスタークロック生成ブロック・パラメーターおよび設定
パラメーター 範囲 説明

Include Master Clock Generation Block

On/Off

イネーブルすると、fPLL IPコアの一部としてマスターCGBが含まれています。PLL出力は、マスターCGBを駆動します。

x6/x24ボンディング・モードおよびノンボンディング・モードに使用されます。

Clock division factor

1、2、4、8

ボンディング・クロックを生成する前に、マスターCGBクロック入力を分割します。

Enable x24 non-bonded high–speed clock output port

On/Off

x6/xNのノンボンディング・モードに使用されるマスターCGBシリアルクロック出力ポートをイネーブルします。

Enable PCIe clock switch interface

On/Off

PCIeクロック切り替え回路に使用する制御信号をイネーブルします。

Enable mcgb_rst and mcgb_rst_stat ports

On/Off

トランシーバーがPCIE Gen 3 x2/x4/x8/x16 PIPEモードでコンフィグレーションされている場合は、mcgb_rst および mcgb_rst_stat ポートが必要です。

Number of auxiliary MCGB clock input ports

0~1

トランシーバーがPCIE Gen 3 x2/x4/x8/x16 PIPEモードでコンフィグレーションされている場合は1に設定し、その他のすべてのモードでは0に設定する必要があります。

MCGB input clock frequency

Read only

マスターCGBのに必要な入力クロック周波数を表示します。このパラメーターを設定することはできません。

MCGB output data rate

Read only

マスターCGBの出力データレートを表示します。このパラメーターを設定することはできません。

この値は、MCGB入力クロック周波数およびMCGBクロック分周係数に基づいて算出されます。

Enable bonding clock output ports

On/Off

チャネル・ボンディングに使用されるMaster CGBの tx_bonding_clocks の出力ポートをイネーブルします。

ボンディング・デザインには、このパラメーターをイネーブルする必要があります。

PMA interface width

8、10、16、20、32、40、64

PMA-PCSインターフェイスの幅を指定します。

この値を、ネイティブPHY IPコア用に選択したPMAインターフェイス幅に一致させます。ネイティブPHY IPコア用のボンディング・クロックを生成するには、正しい値を選択する必要があります。

表 133.  fPLL IPコアのダイナミック・リコンフィグレーション
パラメーター 範囲 説明

Enable dynamic reconfiguration

On/Off

ダイナミック・リコンフィグレーション・インターフェイスをイネーブルします。

Enable Native PHY Debug Master Endpoint

On/Off

イネーブルすると、PLL IPには、内部でAvalon-MMインターフェイス・スレーブに接続するエンベデッドNative PHY Debug Master Endpointが含まれます。NPDMEは、トランシーバーのリコンフィグレーション空間へのアクセスが可能です。また、System Consoleを使用して、JTAG経由で特定のテストやデバッグ機能が実行可能です。1チャネル以上を使用するコンフィグレーションでは、このオプションは「Share reconfiguration interface」オプションのイネーブルを必要とします。また、jtag_debug リンクをシステムに含める必要がある場合もあります。

Separate reconfig_waitrequest from the status of AVMM arbitration with PreSICE

On/Off

イネーブルすると、reconfig_waitrequest は、PreSICEとのAvalon-MMインターフェイス・アービトレーションのステータスを表示しません。Avalon-MMインターフェイス・アービトレーションのステータスは、ソフト・ステータス・レジスター・ビットに反映されます。このフィーチャーを使用するには、「Optional Reconfiguration Logic」の下の「Enable control and status registers」機能をイネーブルする必要があります。

Enable capability registers

On/Off

トランシーバーPLLのコンフィグレーションについての概略情報を提供するケイパビリティー・レジスターをイネーブルします。

Set user-defined IP identifier

1~5

ケイパビリティー・レジスターがイネーブルになっている場合に、user_identifierオフセットから読み出すことができるユーザー定義の数値識別子を設定します。

Enable control and status registers

On/Off

エンベデッド・デバッグを介して、PHYインターフェイスでステータス信号の読み出しおよびコントロール信号の書き込みを行うためのソフトレジスターをイネーブルします。使用可能な信号には、pll_cal_busypll_locked および pll_powerdown が含まれます。

Configuration file prefix

On/Off

イネーブルした際に生成されたコンフィグレーション・ファイルに使用するファイル・プリフィクスを指定します。IPの各バリアントは、コンフィグレーション・ファイルに一意のプリフィクスを使用する必要があります。

Generate SystemVerilog package file

On/Off

イネーブルすると、IPは、リコンフィグレーションに必要な属性値で定義されたパラメーターを含む「(Configuration file prefix)_reconfig_parameters.sv」という名前のSystemVerilogパッケージファイルを生成します。

Generate C header file

On/Off

イネーブルすると、IPは、リコンフィグレーションに必要な属性値で定義されたパラメーターを含む「(Configuration file prefix)_reconfig_parameters.h」という名前のCヘッダーファイルを生成します。

Generate MIF (Memory Initialize File)

On/Off

イネーブルすると、IPは、「(Configuration file prefix)_reconfig_parameters.mif」という名前のMIF (Memory Initialization File) を生成します。MIFファイルには、データ形式でのリコンフィグレーションに必要な属性値が含まれています。

Enable multiple reconfiguration profiles

On/Off

イネーブルすると、GUIを使用して複数のコンフィグレーションを格納できます。IPは、格納されているすべてのプロファイルのリコンフィグレーション・ファイルを生成します。IPはまた、複数のリコンフィグレーション・プロファイルの整合性をチェックして、それらの間でリコンフィグレーションできることを確認します。

Enable embedded reconfiguration streamer

On/Off

複数の事前定義されたコンフィグレーション・プロファイル間のダイナミック・リコンフィグレーション処理を自動化するエンベデッド・リコンフィグレーション・ストリーマーをイネーブルします。

Generate reduced reconfiguration files

On/Off

イネーブルすると、ネイティブPHYが、複数のコンフィグレーション・プロファイルで異なる、属性またはRAMデータのみを含むリコンフィグレーション・レポート・ファイルを生成します。

Number of reconfiguration profiles

1~31

複数のリコンフィグレーション・プロファイルをイネーブルした場合にサポートする、リコンフィグレーション・プロファイルの数を指定します。

Store current configuration to profile

1、2、4、8

「Store profile」ボタンをクリックした場合、格納されるリコンフィグレーション・プロファイルを選択します。

表 134.  fPLL IPコアのポート
ポート 入力/出力 クロックドメイン 説明
pll_refclk0

入力

該当なし

リファレンス・クロック入力ポート0です。

合計で5つのリファレンス・クロック入力ポートがあります。使用可能なリファレンス・クロック・ポートの数は、Number of PLL reference clocksパラメーターによって異なります。

pll_refclk1

入力

該当なし

リファレンス・クロック入力ポート1です。

pll_refclk2

入力

該当なし

リファレンス・クロック入力ポート2です。

pll_refclk3

入力

該当なし

リファレンス・クロック入力ポート3です。

pll_refclk4

入力

該当なし

リファレンス・クロック入力ポート4です。

mcgb_aux_clk0

入力

該当なし

リンク速度のネゴシエーション中にfPLLとATX PLLを切り替えるPCIeに使用されます。

pcie_sw[1:0]

入力

非同期

PCIeプロトコルの実装に使用する2ビットのレート切り替えコントロール入力です。

mcgb_rst

入力

該当なし

マスターCGBをリセットします。このポートは、PCI Express Gen 3 PIPEを実装する場合にのみ使用する必要があります。

tx_serial_clk

出力

該当なし

GXチャネル向け高速シリアルクロック出力ポートです。x1クロック・ネットワークとして機能します。

pll_locked

出力

非同期

PLLがロックされているかどうかを示すアクティブHighステータス信号です。

pll_cascade_clk

出力 該当なし fPLLカスケードクロック出力ポートです。

pll_pcie_clk

出力

該当なし

PCIeに使用されます。

pll_cal_busy

出力

非同期

PLLキャリブレーション進行中にHighでアサートされるステータス信号です。

この信号およびリセット・コントローラーIP上の tx_cal_busy ポートの論理ORを実行します。

tx_bonding_clocks[5:0]

出力

該当なし

Master CGBからの低速パラレルクロック出力を搭載する、オプションの6ビットバスです。

チャネル・ボンディングに使用され、x6/x24のクロック・ネットワークを表します。

mcgb_serial_clk

出力

該当なし

x6/x24のノンボンディング・コンフィグレーション用の高速シリアルクロック出力です。

pcie_sw_done[1:0]

出力

非同期

PCIeプロトコルの実装に使用する2ビットのレート切り替えステータス出力です。

pll_cascade_clk

出力

該当なし

fPLLカスケード出力ポートです。
outclk_div1

出力

該当なし

コア出力クロック (コアモードでのみ) です。周波数はPLL出力周波数です。refclkとの位相関係はありません。

outclk_div2

出力

該当なし

コア出力クロック (コアモードでのみ) です。周波数は outclk_div1 周波数の半分です。outclk_div1 にアライメントされた位相です。

outclk_div4

出力

該当なし

コア出力クロック (コアモードでのみ) です。周波数は outclk_div1 周波数の4分の1です。outclk_div1 にアライメントされた位相です。

mcgb_rst_stat

出力

該当なし

マスターCGBのステータス信号です。このポートは、PCI Express Gen 3 PIPEを実装する場合にのみ使用する必要があります。
45 最小、標準、および最大の電源電圧仕様の詳細については、インテルStratix 10デバイス・データシートを参照してください。