インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683621
日付 3/03/2020
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ドキュメント目次

3.1.3.2. CMU PLL IPコアのパラメーター、設定、およびポート

表 135.  CMU PLL IPコアのパラメーターおよび設定
パラメーター 範囲 説明

Number of PLL reference clocks

1~4

CMU PLLの入力リファレンス・クロック数を指定します。

データレートのリコンフィグレーションのために、このパラメーターを使用することができます。

Selected reference clock source

0~3

CMU PLLへ最初に選択されるリファレンス・クロック入力を指定します。

Bandwidth

Low

Medium

High

PLL帯域幅は、入力クロックおよびジッターを追跡するPLLの機能を指定します。「Low」帯域幅設定のPLLは、ジッター除去が優れていますが、ロック時間が遅いことを示します。「High」帯域幅のPLLはロック時間が速くなりますが、より多くのジッターを追跡します。「Medium」の帯域幅は、ロック時間とジッター除去のバランスを提供します。

VCCR_GXB and VCCT_GXB supply voltage for the Transceiver

1_0V、and 1_1V 46

TransceiverのVCCR_GXBおよびVCCT_GXB供給電圧を選択します。

PLL reference clock frequency

GUIを参照してください。

PLLの入力リファレンス・クロック周波数 (MHz) を決定します。

PLL output frequency

GUIを参照してください。

PLLのターゲットとする出力周波数 (MHz) を指定します。

表 136.  CMU PLL IPコアのダイナミック・リコンフィグレーション
パラメーター 範囲 説明

Enable dynamic reconfiguration

On/Off

ダイナミック・リコンフィグレーション・インターフェイスをイネーブルします。

Enable Native PHY Debug Master Endpoint

On/Off

イネーブルすると、PLL IPには、内部でAvalon-MMインターフェイス・スレーブに接続するエンベデッドNative PHY Debug Master Endpointが含まれます。NPDMEは、トランシーバーのリコンフィグレーション空間へのアクセスが可能です。また、System Consoleを使用して、JTAG経由で特定のテストやデバッグ機能が実行可能です。1チャネル以上を使用するコンフィグレーションでは、このオプションは「Share reconfiguration interface」オプションのイネーブルを必要とします。また、jtag_debug リンクをシステムに含める必要がある場合もあります。

Separate reconfig_waitrequest from the status of AVMM arbitration with PreSICE

On/Off

イネーブルすると、reconfig_waitrequest は、PreSICEとのAvalon-MMインターフェイス・アービトレーションのステータスを表示しません。Avalon-MMインターフェイス・アービトレーションのステータスは、ソフト・ステータス・レジスター・ビットに反映されます。このフィーチャーを使用するには、「Optional Reconfiguration Logic」の下の「Enable control and status registers」機能をイネーブルする必要があります。

Enable capability registers

On/Off

トランシーバーPLLのコンフィグレーションについての概略情報を提供するケイパビリティー・レジスターをイネーブルします。

Set user-defined IP identifier

0~255

ケイパビリティー・レジスターがイネーブルになっている場合に、user_identifierオフセットから読み出すことができるユーザー定義の数値識別子を設定します。

Enable control and status registers

On/Off

エンベデッド・デバッグを介して、PHYインターフェイスでステータス信号の読み出しおよびコントロール信号の書き込みを行うためのソフトレジスターをイネーブルします。使用可能な信号には、pll_cal_busy、pll_locked、およびpll_powerdownが含まれます。

Configuration file prefix

altera_xcvr_cdr_pll_s10

イネーブルした際に生成されたコンフィグレーション・ファイルに使用するファイル・プリフィクスを指定します。IPの各バリアントは、コンフィグレーション・ファイルに一意のプリフィクスを使用する必要があります。

Generate SystemVerilog package file

On/Off

イネーブルすると、IPは、リコンフィグレーションに必要な属性値で定義されたパラメーターを含む「(Configuration file prefix)_reconfig_parameters.sv」という名前のSystemVerilogパッケージファイルを生成します。

Generate C header file

On/Off

イネーブルすると、IPは、リコンフィグレーションに必要な属性値で定義されたパラメーターを含む「(Configuration file prefix)_reconfig_parameters.h」という名前のCヘッダーファイルを生成します。

Generate MIF (Memory Initialize File)

On/Off

イネーブルすると、IPは、「(Configuration file prefix)_reconfig_parameters.mif」という名前のMIF (Memory Initialization File) を生成します。MIFファイルには、データ形式でのリコンフィグレーションに必要な属性値が含まれています。

表 137.  CMU PLL IPコアのパラメーター概要
パラメーター 範囲 説明

Multiply factor (M-Counter)

1~5

フィードバック・マルチプライヤーのカウンター (Mカウンター) の値を指定します。

Divide factor (N-Counter)

0~4

プレ分周器のカウンター (Nカウンター) の値を指定します。

Divide factor (L-Counter)

Low

Medium

High

位相周波数検出器 (PFD) 回路の値を指定します。

表 138.  CMU PLL IPコアのポート
ポート 範囲 クロックドメイン 説明

pll_refclk0

入力

該当なし

リファレンス・クロック入力ポート0です。

合計で5つのリファレンス・クロック入力ポートがあります。使用可能なリファレンス・クロック・ポートの数は、Number of PLL reference clocksによって異なります。

pll_refclk1

入力

該当なし

リファレンス・クロック入力ポート1です。

pll_refclk2

入力

該当なし

リファレンス・クロック入力ポート2です。

pll_refclk3

入力

該当なし

リファレンス・クロック入力ポート3です。

tx_serial_clk

出力

該当なし

GXチャネル用の高速シリアルクロック出力ポートです。x1クロック・ネットワークを表します。

pll_locked

出力

非同期

PLLがロックされているかどうかを示すアクティブHighステータス信号です。

pll_cal_busy

出力

非同期

PLLキャリブレーション進行中、Highでアサートされるステータス信号です。

この信号およびリセット・コントローラーIP上の tx_cal_busy ポートの論理ORを実行します。

46 最小、標準、および最大の電源電圧仕様の詳細については、インテルStratix 10デバイス・データシートを参照してください。