インテル® Stratix® 10 LタイルおよびHタイル・トランシーバーPHYユーザーガイド

ID 683621
日付 3/03/2020
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ドキュメント目次

5.1.2.1.6. デシジョン・フィードバック・イコライゼーション (DFE)

DFEは、ノイズを増加させることなく信号の高周波数コンポーネントを増幅します。また、DFEはシンボル間干渉 (ISI) を補償します。現在のビットから以前に受信したビットの加重バージョンを加算あるいは減算することにより、DFEはポストカーソルISIを最小化します。DFEはTXプリエンファシスおよびダウンストリームRX CTLEに同期して動作します。これによりRX CDRをイネーブルし、損失およびノイズの多いバックプレーンを介して送信された正しいデータを受信します。

CTLEと比較した場合のDFEの利点は、Signal to Noise Ratio (SNR) が向上していることです。

図 187. 信号のISI

DFE回路はデータの遅延バージョンを格納します。格納されたビットは、係数で乗算された後に受信信号に加算されます。各係数の極性はプログラム可能です。

DFEアーキテクチャーは、15個の固定タップをサポートします。

15個の固定タップは、現在のビットから始まる、前の15ビットからISIを削除することができるDFEに変換されます。

図 188. チャネルパルス応答
注: チャネルの出力におけるパルスは、長い減衰テイルを示しています。周波数依存の損失および品質劣化はISIに影響します。