インテル® アクセラレーション・スタック (インテル® Xeon® CPU&FPGA対応) コア・キャッシュ・インターフェイス (CCI-P) リファレンス・マニュアル

ID 683193
日付 11/04/2019
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ドキュメント目次

1.3.13.1. メモリーリクエスト

CCI-Pメモリーの一貫性モデルは、PCIeの一貫性モデルとは異なります。CCI-Pは、「緩和された」メモリーの一貫性モデルを実装します。

以下に対するリクエストの順序付けの要件が緩和されます。
  • 同じアドレス
  • 異なるアドレス

表 33 は、CCI-P上の2つのメモリーリクエスト間の順序付けの関係を定義しています。同じ規則が、同じアドレスもしくは異なるアドレスへのリクエストに適用されます。下記表の内容は次のように定義されています。

  • はい: 最初の列のリクエストは、最初の行のリクエストを渡すことができます。
  • いいえ: 最初の列のリクエストは、最初の行のリクエストを渡すことができません。
表 33.  AFUからのアップストリーム・リクエストにおける順序付けの規則
行は列をバイパスするか 読み出し 書き込み WrFence 割り込み
読み出し はい はい はい はい
書き込み はい はい いいえ はい
WrFence はい いいえ いいえ いいえ
割り込み はい はい いいえ はい

上記表は、次のように解釈できます。

  • WrFencesに関しては、読み出しを除いてすべての動作が順序付けられます。
  • そのほかの動作はすべて、順序付けられません。

VC内における書き込みの可観測性

メモリー書き込み応答を受信すると、書き込みはローカルの可観測点に達します。

注: VAは物理チャネルではないため、VAに対するリクエストにそのような保証はありません。
  • AFUから同じ物理チャネルへのその後の読み出しはすべて、新しいデータを受信します。
  • 同じ物理チャネルでのその後の書き込みはすべて、データを置き換えます。

VC間における書き込みの可観測性

メモリー書き込み応答は、そのデータがすべてのチャネルにわたりグローバルに可観測であることを意味するものではありません。別のチャネルでの後続の読み出しが古いデータを返し、別のチャネルでの後続の書き込みが元の書き込みよりも先に退く場合があります。VAへのWrFenceは、VC間で同期することが保証されているプロトコルを呼び出します。WrFence VAは、すべてのチャネルでブロードキャスト動作を行います。

  • 書き込みフェンスに先行する書き込みはすべて、グローバルな可観測点にプッシュされます。
  • WrFence応答を受信すると、AFUからのその後の読み出しはすべて、書き込みフェンスが発行されるまでに書き込まれたデータの最新のコピーを受信します。