Altera SoCエンベデッド・デザイン・スイート(EDS)ユーザ・ガイド

ID 683187
日付 2/17/2016
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ドキュメント目次

8.3. システム・メモリ・マップ

HPSハードIPモジュールのアドレスには、提供されているSoCALマクロを介してアクセス可能です。SoCALはまた、HPSハードIPモジュールのレジスタ領域および個々のレジスタにアクセス可能なマクロも提供しています。

FPGA IPモジュールの場合、IPレジスタおよびレジスタ領域へアクセスするためのマクロは、通常はIPデリバラブルの一部ですが、実際のIPモジュール・ベースのアドレスは多くの場合Qsysツール内でシステム統合時に変更されます。

ツールの「sopc-create-header-files」は、FPGAファブリック内に存在するすべてのIPモジュールのベース・アドレスを持つC includeファイルを作成する際に使用することができます。
注: このツールは Quartus® Primeの一部であり、SoC EDSには含まれていません。 Quartus® Primeインストール後であれば、このツールをSoC EDS エンベデッド・コマンド・シェルから起動することが可能です。

このツールの基本的な使用方法は、.sopcinfoファイルを使用して単一のパラメータとして起動することです。たとえば、Arria 10 GHRDに対しincludeファイルを生成するためには、そのフォルダで次のコマンドを実行します。sopc-create-header-files ghrd_10as066n2.sopcinfo

ツールはシステム内の各マスタに対してincludeファイルを別個に生成し、マスタ側から見たシステム・アドレスを表示します。HPSソフトウェア開発であれば、HPSから見たシステム・アドレスが表示される、ファイル<hps_component_name>_a9_0.hを使用してください。

次の例は、HPS A9 Core 0の視点を表示するファイルのみを生成するツールの使用方法を紹介しています。
sopc-create-header-files ghrd_10as066n2.sopcinfo --module\ 
arria10_hps_0_arm_a9_0 --single arria10_hps_0_arm_a9_0.h 

このコマンドにより、「arria10_hps_0_arm_a9_0.h」と呼ばれるファイルが1つだけ作成されます。

ツールの詳細情報を確認するには、sopc-create-header-files --help」を実行するか、 Quartus® Primeの資料を参照してください。