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7.5.2. Arria 10ブートローダのビルド方法
以下の図は、makeを呼び出して、生成したmakefileで実行するArria 10のブートローダのビルド・フローを表しています。図を見やすくするため、生成されたmakefileは図には含まれていません。
図 54. Arria 10ブートローダのビルド・フロー
注意:今回のツールのリリースでは、ブートローダのコンパイルはLinuxホスト・マシーンでのみサポートされています。ブートローダのコンパイルは、Windowsホスト・マシーンではサポートされていません。これ以外のフローはLinuxとWindowsの両方のホスト・マシーンでサポートされています。
注: ブートローダは、ブート・ソースに変更がある場合にのみリコンパイルする必要があります(SD/MMCとQSPIが現在サポートされています)。設定はブートローダ・デバイス・ツリーでカプセル化されているため、他の設定が変更されてもブートローダをリコンパイルする必要はありません。
makefileは、以下のタスクを実行します。
- ブートローダ・ソース・コードを< bsp directory>/ uboot-socfpgaへコピーします。
- Arria 10 SoCをターゲットとするようブートローダをコンフィギュレーションします。
- ソース・ファイルを< bsp directory>/ uboot-socfpga にコンパイルし、ブートローダ・バイナリである< bsp directory>/ uboot-socfpga /u- boot .binを作成します。
- ハードウェア・ハンドオフ情報とユーザ設定をもとにブートローダ・デバイス・ツリーを< bsp directory>/ devicetree.dtsに作成します。
- dtc(デバイス・ツリー・コンパイラ)を使用し、ブートローダのデバイス・ツリー・ソース・ファイルを< bsp directory>/ devicetree.dtbにコンパイルします。
- ブートローダのデバイス・ツリー・バイナリおよびブートローダのバイナリ・ファイルを合成されたバイナリ・ファイルである< bsp directory>/ u- boot_w_dtb.binに連結します。
- mkpimageツールを使用し、合成されたバイナリ・ファイルをブート可能な合成イメージある< bsp_directory >/preloader- mkpimage.binに変換します。
makefileには、以下のターゲットが含まれます。
- make all – すべてをビルドします。
- make src – ブートローダのソース・コード・フォルダをコピーします。
- make uboot – ブートローダ・バイナリをビルドします。
- make dtb – ブートローダのデバイス・ツリー・ソースをデバイス・ツリー・バイナリにコンパイルします。
- make clean – ビルドされたファイルをすべて消去します。
- make clean-all – ビルドされたすべてのファイルおよびブートローダ・ソース・コード・フォルダを消去します。