Altera SoCエンベデッド・デザイン・スイート(EDS)ユーザ・ガイド

ID 683187
日付 2/17/2016
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ドキュメント目次

7.2.1.2. Arria 10のフロー

Arria 10の場合、BSPジェネレータはmakefileとブートローダ・デバイス・ツリーで構成されたカスタム化されたBSPを生成します。全てのカスタマイゼーションはブートローダ・デバイス・ツリーとmakefile設定内でカプセル化されるため、ソース・コードは生成されません。makefileは、ブートローダ実行ファイルとブートローダ・デバイス・ツリーの両方を含む合成されたブートローダ・イメージの生成に使用することができます。この合成されたイメージは、HPSのブートに使用されるフラッシュ・デバイスやFPGA RAMにダウンロードすることが可能です。

図 47. Arria 10 SSBLサポート・パッケージの生成フロー

ハードウェアのハンドオフ情報には、ユーザがQsysと Quartus® Primeでハードウェア・デザインを作成した際に入力した様々な設定が含まれます。このような設定には以下が含まれます。

  • HPS専用ピンへのPin-muxing
  • HPS専用ピンへのI/O設定
    • 電圧
    • スルー・レート
    • プルアップ/プルダウン
  • 共有ピンへのPin-muxing
  • HPSペリフェラルの状態
    • イネーブル
    • ディセーブル
  • HPSとFPGA間のブリッジのコンフィギュレーション
  • クロック・ツリーの設定
    • PLL設定
    • クロック・ディバイダ設定
    • クロック・ゲーティング設定

ハンドオフの設定は、 Quartus® Primeコンパイルから出力され、<quartus project directory>/hps_isw_handoffディレクトリに位置します。

ユーザは上記のパラメータが変動するような変更がハードウェアにある場合、その度にBSPジェネレータを実行しブートローダ・デバイス・ツリーを再生成する必要があります。

ただし、ハードウェアの設定に変更がある度に必ずブートローダをリコンパイルする必要はなく、ブート・ソースを変更する場合にのみブートローダをリコンパイルします。