Altera SoCエンベデッド・デザイン・スイート(EDS)ユーザ・ガイド

ID 683187
日付 2/17/2016
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ドキュメント目次

9.3.1. HPSフラッシュ・プログラマ

HPSフラッシュ・プログラマ・ユーティリティは、フラッシュの消去、ブランク・チェック、プログラミング、検証、検査が可能です。このユーティリティは、必要な「.bin」拡張子を持つバイナリ・ファイルを受け入れます。

以下は、HPSフラッシュ・プログラマのコマンドライン・シンタックスです。

quartus_hps <options> <file.bin>
注: HPSフラッシュ・プログラマはバイト・アドレッシングを使用します。
表 16.  HPSフラッシュ・プログラマのパラメータ
オプション 短いオプション名 要/不要 説明
--cable -c

このオプションで使用するダウンロード・ケーブルを指定します。

プログラミング・ケーブルのリストを表示するには、「jtagconfig」コマンドを実行します。このコマンドにより以下に示すような利用可能なケーブルがリストされます。

jtagconfig

1) USB-Blaster [USB-0]

2) USB-Blaster [USB-1]

3) USB-Blaster [USB-2]

「-c」パラメータは、プログラミング・ケーブルの本数あるいはその名称とすることができます。上記のケースの有効な例を以下に示します。

-c 1

-c "USB-Blaster [USB-2]"

--device -d

要(チェイン内に複数のHPSデバイスが存在する場合)

このオプションでHPSデバイスのインデックスを指定します。ツールは自動的にチェインを検出し、HPSデバイスの位置を決定します。ただし、チェイン内に複数のHPSデバイスが存在する場合、ターゲットとするデバイス・インデックスを指定する必要があります。

--operation -o

このオプションで実行する動作を指定します。以下の動作がサポートされています。

  • I: SoCデバイスのIDCODEをリードし、Access Portを検出する
  • S: フラッシュのSilicon IDをリードする
  • E: フラッシュを消去する
  • B: ブランク・チェック・フラッシュ
  • P: フラッシュをプログラムする
  • V: フラッシュを検証する
  • EB: ブランク・チェック・フラッシュを消去する
  • BP: <BlankCheck>フラッシュをプログラムする
  • PV: フラッシュをプログラムし、検証する
  • BPV: (ブランク・チェック)をプログラムし、フラッシュを検証する
  • X: フラッシュを検査する
注: このプログラムはフラッシュをプログラミングする前にデフォルトでフラッシュ動作の消去から開始します。
--addr -a

要(スタート・アドレスが0でない場合)

このオプションで実行するオペレーションのスタート・アドレスを指定します。

--size -s

不要

このオプションで動作で実行されるデータのバイト数を指定します。sizeはオプションです。

--repeat -t

不要

これらのオプションは同時に使用する必要があります。HPS BOOTフローは、それぞれのイメージが同一であるイメージを最大4つまでサポートし、これらのオプションはそのオペレーション・データを複製します。これにより、複製されたイメージを含む大きなファイルを作成する際、eSWは不要となります。

repeatで実行する動作に向けて複製されたイメージの個数を指定します。

intervalでリピート・アドレスを指定します。デフォルト値は64キロバイト(KB)です。

repeatおよびintervalはオプションです。

--interval -i