Altera SoCエンベデッド・デザイン・スイート(EDS)ユーザ・ガイド

ID 683187
日付 2/17/2016
Public
ドキュメント目次

7.2.5.1. Cyclone VおよびArria VのBSP設定

表 6.  Cyclone VおよびArria VのBSP設定
BSP設定 タイプ デフォルト値 説明
spl.PRELOADER_TGZ

String

"<SoC EDS installation directory>/host_tools/altera/preloader/uboot-socfpga.tar.gz"

この設定は、プリローダ・ソース・ファイルを含むアーカイブ・ファイルへのパスを指定します。

spl.CROSS_COMPILE

String

"arm-altera-eabi-"

この設定は、使用するクロス・コンパイル・ツール・チェインを指定します。

spl.boot.BOOT_FROM_QSPI

Boolean

False

後続のブート・イメージへのソースを選択します。一度にアクティブにできるソースは1つだけであることに注意してください。bsp-create-settingsあるいはbsp-update-settingsを使用している場合、別のブート・オプションをオンにするには、現在オンであるブート・オプションをオフにする必要があります。

spl.boot.BOOT_FROM_SDMMC

Boolean

True

spl.boot.BOOT_FROM_RAM

Boolean

False

spl.boot.BOOT_FROM_NAND

Boolean

False

spl.boot.QSPI_NEXT_BOOT_IMAGE

Hexadecimal

0x60000

この設定は、QSPIの後続のブート・イメージの箇所を指定します。

spl.boot.SDMMC_NEXT_BOOT_IMAGE

Hexadecimal

0x40000

この設定は、SD/MMCの後続のブート・イメージの箇所を指定します。

spl.boot.NAND_NEXT_BOOT_IMAGE

Hexadecimal

0xC0000

この設定は、NANDの後続のブート・イメージの箇所を指定します。

spl.boot.FAT_SUPPORT

Boolean

False

SD/MMCからブートしている場合、FATパーティション・サポートをイネーブルします。

spl.boot.FAT_BOOT_PARTITION

DecimalNumber

1

FATパーティション・サポートがイネーブルされている場合、この設定はブート・イメージが配置されているFATパーティションを指定します。

spl.boot.FAT_LOAD_PAYLOAD_NAME

String

"u-boot.img"

FATパーティション・サポートがイネーブルされている場合、この設定は使用するブート・イメージのファイル名を指定します。

spl.boot.WATCHDOG_ENABLE

Boolean

True

この設定は、プリローダ実行フェーズ中にウォッチドッグをイネーブルします。ウォッチドッグは、プリローダ終了後もイネーブル状態を維持します。

spl.boot.CHECKSUM_NEXT_IMAGE

Boolean

True

この設定により、プリローダが後続のブート・イメージ・ヘッダ情報のチェックサムを検証することが可能になります。

spl.boot.EXE_ON_FPGA

Boolean

False

この設定は、FPGA上のプリローダを実行します。プリローダがFPGAからブートするようコンフィギュレーションされている場合、spl.boot.EXE_ON_FPGAを選択してください。

spl.boot.STATE_REG_ENABLE

Boolean

True

この設定により、プリローダ終了時にシステム・マネージャ内でINITSWSTATEレジスタにmagic valueをライトすることが可能になります。これは、プリローダがもつブートROMが正常に実行したことを意味します。

spl.boot.BOOTROM_HANDSHAKE_CFGIO

Boolean

True

この設定により、IOCSRおよびピンのマルチプレクス化をコンフィギュレーションする際、ブートROMを使用したハンドシェイクが可能となります。spl.boot.BOOTROM_HANDSHAKE_ CFGIOがイネーブルされており、プリローダがIOCSRおよびピンのマルチプレクス化をコンフィギュレーションする際にウォーム・リセットが発生する場合、ブートROMはIOCSRおよびピンのマルチプレクス化を再度リコンフィギュレーションします。このオプションはデフォルトでイネーブルされています。

spl.boot.WARMRST_SKIP_CFGIO

Boolean

True

この設定によりは、プリローダがウォーム・リセット中にIOCSRおよびピンのマルチプレクス化を省略することが可能となります。spl.boot.WARMRST_SKIP_CFGIOは、ブートROMがIOCSRとピンのマルチプレクサ化のコンフィギュレーションを省略した場合にのみ適用可能です。

spl.boot.SDRAM_INITIALIZATION

Boolean

False

ECCビットを初期化するためにSDRAMを初期化します。

spl.boot.SDRAM_ECC_INIT_BOOT_REGION_START

Hexadecimal

0x1000000

初期化されるSDRAM内のメモリ領域の開始アドレスです。

spl.boot.SDRAM_ECC_INIT_BOOT_REGION_END

Hexadecimal

0x2000000

初期化されるSDRAM内のメモリ領域の終了アドレスです。

spl.boot.SDRAM_ECC_INIT_REMAIN_REGION

Boolean

True

フラッシュがイメージをロードするためにアクセスする間、残りのSDRAMを初期化します。

spl.debug.DEBUG_MEMORY_WRITE

Boolean

False

この設定により、プリローダがデバッグに向けてメモリにデバッグ情報をライトすることが可能となります。この設定はUARTが利用可能でない場合に有用です。アドレスは、spl.debug.DEBUG_ MEMORY_ADDRで指定されます。

spl.debug.SEMIHOSTING

Boolean

False

この設定は、デバッガ・ツールとの使用に向けてプリローダのsemihostingサポートをイネーブルします。 spl.debug.SEMIHOSTINGは、UARTが利用可能でない場合に有用です。

spl.debug.SKIP_SDRAM

Boolean

False

この設定がイネーブルされている場合、プリローダはSDRAMの初期化とキャリブレーションを省略します。

spl.performance.SERIAL_SUPPORT

Boolean

True

この設定によりUARTプリントアウト・サポートがイネーブルとなり、ランタイム時にデバッグ情報を持つprintf()を呼び出すプリローダ・コードがイネーブルされます。printf()からのstdout出力はUARTに向けられます。このデバッグ情報は、UARTで指定したペリフェラルにターミナル・プログラムを接続することで表示することが可能です。

spl.reset_assert.DMA

Boolean

False

イネーブルされると、この設定は対応するペリフェラルを強制的にリセットで保持させます。このようなコンポーネントからデバッガがレジスタをリードしないことを確認する必要があります。

spl.reset_assert.GPIO0

Boolean

False

spl.reset_assert.GPIO1

Boolean

False

spl.reset_assert.GPIO2

Boolean

False

spl.reset_assert.L4WD1

Boolean

False

spl.reset_assert.OSC1TIMER1

Boolean

False

spl.reset_assert.SDR

Boolean

False

spl.reset_assert.SPTIMER0

Boolean

False

spl.reset_assert.SPTIMER1

Boolean

False

spl.warm_reset_handshake.FPGA

Boolean

True

この設定により、リセット・マネージャがウォーム・リセットをアサートする前にFPGAでハンドシェイクを実行することが可能となります。

spl.warm_reset_handshake.ETR

Boolean

True

この設定により、リセット・マネージャがエンベデッド・トレース・ルータ (ETR)によりAdvanced eXtensible Interface (AXI)マスタをストールさせ、ETRがL3インタコネクトあるいはETRのデバッグ・リセットをアサートする前に未処理のAXIトランザクションを完了するまで待機するようリクエストすることが可能となります。

spl.warm_reset_handshake.SDRAM

Boolean

False

このオプションにより、SDRAMの内容をウォーム・リセットで保存することが可能となります。
注: このオプションを使用する場合、SDRAMコントローラはウォーム・リセットから戻る際、完全には再度初期化されません。このことは、SDRAMコントローラの不成功の結果としてウォッチドッグによりウォーム・リセットが生成される際、問題となることがあります。
注: また、SDRAM PLLもこのオプションがイネーブルされている場合、再度初期化されることはなく、システムはウォーム・リセットから抜けます。
spl.boot.FPGA_MAX_SIZE

Hexadecimal

0x10000

この設定は、FPGA内に収まるコード(.text.rodata)の最大サイズを指定します。指定のサイズよりもビルドされたコードが大きい場合、ビルド・エラーがトリガされます。

spl.boot.FPGA_DATA_BASE

Hexadecimal

0xFFFF0000

この設定は、FPGAの実行がイネーブルされている場合、データ領域(.data.bssheap、およびstack)の箇所を指定します。

spl.boot.FPGA_DATA_MAX_SIZE

Hexadecimal

0x10000

この設定は、FPGA内に収まるデータ(.data.bssheap、およびstack)の最大サイズを指定します。指定のサイズよりもビルドされたコードが大きい場合、ビルド・エラーがトリガされます。

spl.debug.DEBUG_MEMORY_ADDR

Hexadecimal

0xFFFFFD00

この設定は、spl.debug.DEBUG_MEMORY_ WRITE設定でイネーブルされたプリローダのデバッグ情報を格納するベース・アドレスを指定します。

spl.debug.DEBUG_MEMORY_SIZE

Hexadecimal

0x200

この設定は、プリローダのデバッグ情報の格納に使用される最大サイズを指定します。

spl.debug.DEBUG_MEMORY_ADDR

Hexadecimal

0xFFFFFD00

この設定は、spl.debug.DEBUG_MEMORY_ WRITE設定でイネーブルされたプリローダのデバッグ情報を格納するベース・アドレスを指定します。

spl.debug.HARDWARE_DIAGNOSTIC

Boolean

False

ハードウェア診断サポートをイネーブルします。この設定をイネーブルするには、最低1GBのメモリが必要です。メモリが1GBを下回る場合、ハードウェア診断は正常には実行されません。

spl.boot.RAMBOOT_PLLRESET

Boolean

True

CSEL = 00の際、ウォーム・リセットでRAM Boot PLLリセット・コードを実行します。CSEL = 00を使用している場合にウォーム・リセット機能を修正するには、このオプションをイネーブルする必要があります。このオプションがイネーブルされている場合、OCRAMの上部4 KBは予約されます。ユーザ・ソフトウェアで修正しないでください。
注: この機能をCSEL != 00でイネーブルしても、影響を受けるコードがこれをチェックするため、何ら影響はありません。