Altera SoCエンベデッド・デザイン・スイート(EDS)ユーザ・ガイド

ID 683187
日付 2/17/2016
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ドキュメント目次

7.2.1.1. Cyclone VおよびArria Vのフロー

Cyclone VおよびArria Vでは、BSPジェネレータがプリローダ汎用ソース・ファイルとボードに特化したSoC FPGAファイルを持つカスタムBSPを作成します。ジェネレータはハードウェア設定とユーザ入力を統合し、BSPを作成します。BSPファイルには、プリローダ・イメージを作成するためのmakefileが含まれます。このプリローダ・イメージは、HPSのブートに使用されるフラッシュ・デバイスやFPGA RAMにダウンロードすることが可能です。

図 46. Arria V/ Cyclone V BSPジェネレータのフロー

ハードウェアのハンドオフ情報には、ユーザがQsysと Quartus® Primeでハードウェア・デザインを作成した際に入力した様々な設定が含まれます。このような設定には以下が含まれます。

  • HPS専用ピンへのPin-muxing
  • HPS専用ピンへのI/O設定
    • 電圧
    • スルー・レート
    • プルアップ/プルダウン
  • HPSペリフェラルの状態
    • イネーブル
    • ディセーブル
  • HPSとFPGA間のブリッジのコンフィギュレーション
  • クロック・ツリーの設定
    • PLL設定
    • クロック・ディバイダ設定
    • クロック・ゲーティング設定
  • DDRの設定
    • テクノロジ
    • 速度

ハンドオフの設定は、 Quartus® Primeコンパイルから出力され、<quartus project directory>/hps_isw_handoff/<hps entity name>ディレクトリに位置します( <hps entity name > はQsysでのHPSコンポーネント名です)。

ピンのマルチプレクサ化やピン・アサインメントの変更といったハードウェアの変更がHPSに影響する場合は必ずハードウェア・ハンドオフ・ファイルをアップデートし、BSPを再度生成する必要があります。