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7.1. 概要
すべてのアルテラSoCデバイスのブート・フローには、Second Stage Bootloader(SSBL)が含まれます。SSBLは通常、Cyclone VデバイスとArria Vデバイスでは「プリローダ」、そしてArria 10デバイスにおいては「ブートローダ」と呼ばれます。
SSBLはブートROMによりオンチップRAM(OCRAM)へロードされ、SDRAMの立ち上げ、ブート・プロセスで次のステージのロード、実行といったタスクを実行します。
図 44. Cyclone VおよびArria Vの一般的なブート・フロー
図 45. Arria 10の一般的なブート・フロー
Cyclone VおよびArria Vデバイスでは、OCRAMのサイズは64 KBとなります。これによりSSBLのサイズが制限されるため、オペレーティング・システムのロードに使用されるもう1つのブートローダ・ステージが通常必要となります。
Arria 10デバイスではOCRAMのサイズは256 KBであり、必要な機能はSSBLに含まれているため、別にブートローダ・ステージを設ける必要はありません。
本章では、SSBL管理をイネーブルするツールについて説明します。
- SSBL Support Package Generator – ユーザによるSSBLの作成・管理を可能にします
- SSBL Image Tool ( mkpimage ) – ユーザがSSBLにブートROMを必要とするヘッダを追加することを可能にします
- U-Boot Image Tool ( mkimage ) – SSBLによってロードされたファイルにSSBLを必要とするヘッダをユーザが追加することを可能にします