インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

4.2.3.10. ガイドライン:DSPブロックのリターゲットまたはバランス

DSPブロックが多すぎるため、デザインが収まらない場合があります。 すべてのDSPブロック機能をロジックセルで実装できるので、いくつかのDSPブロックをロジックにリターゲットしてフィットさせることができます。

DSPファンクションがパラメーター・エディターで作成された場合、パラメーター・エディターを開き、DSPブロックではなくロジックセルをターゲットとするようにファンクションを編集します。 インテル® Quartus® Primeソフトウェアは、実装を制御するためにDEDICATED_MULTIPLIER_CIRCUITRY IPコア・パラメーターを使用します。

DSPブロックは、乗算器、乗算加算器、および乗算アキュムレーター用のHDLコードからも推論できます。 合成ツールでこの推論をオフにすることができます。 インテル® Quartus® Prime統合合成を使用している場合、プロジェクト全体に対してAuto DSP Block Replacementロジックオプションをオフにすることで推論を無効にできます。 Assignments > Settings > Compiler Settings > Advanced Settings (Synthesis)をクリックします。Auto DSP Block Replacementをオフにします。 または、Assignment Editorを使用して特定のブロックのオプションをディセーブルすることもできます。

この インテル® Quartus® Primeソフトウェアには、DSPブロック要素をロジックセルまたは異なるDSPブロックモードでインプリメントするDSP Block Balancingロジックオプションもあります。 デフォルトのAuto設定では、面積を最小化し、デザインの速度を最大化するために、DSPブロックバランシングで必要に応じてDSPブロックスライスを自動的に変換できます。 インテル® Quartus® PrimeソフトウェアがどのようにDSP機能をロジックセルおよびDSPブロックに変換するかを制御するために、特定のノードまたはエンティティーに対して、またはプロジェクト全体ベースで他の設定を使用することができます。 AutoまたはOff以外の値を使用すると、IPコアのバリエーションで使用されているDEDICATED_MULTIPLIER_CIRCUITRYパラメーターが上書きされます。