インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 9/30/2019
Public
ドキュメント目次

5.6.5.8.1. 手動レジスターの複製

合成ツールは、レジスターの最大ファンアウトを指定するオプションまたは属性をサポートしています。使用する場合 インテル® Quartus® Prime 合成では、割り当てエディターでMaximum Fan-Outロジックオプションを設定して、ノードの宛先数を制御し、ファンアウト数が指定した値を超えないようにすることができます。 HDLコードでmaxfan属性を使用することもできます。ソフトウェアは、指定された最大ファンアウトを実現するために必要に応じてノードを複製します。

Maximum Fan-Outアサインメントを使用してロジックを複製すると、通常はリソース使用量が増加します。選択したデバイスにおける配置やリソースの総使用量によってはコンパイル時間が増加することがあります。 

Maximum Fan-Outの割り当てによるタイミング・パフォーマンスの向上は、デザインによって異なります。これは、 Maximum Fan-Out割り当てを使用すると、Fitterがソースロジックを複製してファンアウトを制限しますが、複製された各ソースが駆動する宛先を制御しないためです。したがって、複製されたソースロジックがデバイス全体に配置されたロジックを駆動する可能性があります。この状況を回避するには、 Maximum Fan-Out論理オプションを使用できます。

Maximum Fan-Outアサインメントを使用する場合、このアサインメントを使用した場合と使用しない場合のデザインを比較して、期待するタイミング性能の改善が得られているかを検証することを推奨しています。

使用する合成ツールに関係なく インテル® Quartus® Primeソフトウェアでレジスターを手動で複製できます。レジスターを複製するには、Assignment EditorでレジスターにManual Logic Duplicationロジックオプションを適用します。

注: Fitterを使用する最適化方法のなかには、タイミングの改善を図る際Maximum Fan-Outアサインメントに深刻でない違反を生じさせるものもあります。