インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

5.6.5.2. レジスター間のタイミング改善のまとめ

タイミングマージン(スラック)を改善するため、またはレジスター間のタイミングを改善するためのオプションと設定の選択は、デザイン内の障害のあるパスによって異なります。 パフォーマンス要件に最も近い結果を得るためには、次のテクニックを適用して各ステップの後にデザインをコンパイルしてください。
  1. タイミング割り当てが完全で正しいことを確認します。 詳しくは、Design Optimization Overviewの章のInitial Compilation: Required Settingsのセクションを参照します。
  2. 最初のコンパイル後のすべての警告メッセージを確認し、無視されるタイミング・アサインメントをチェックしていることを確認してください。
  3. ネットリストの合成最適化オプションを適用します。
  4. スピードの最適化を図るには、以下の合成オプションを適用します。
    • エリアではなくスピードへの合成の最適化
    • 合成中の階層のフラット化
    • シンセシス・エフォートをHighへ設定する
    • シフトレジスターの推論の防止
    • 合成ツール内で利用可能な他の合成オプションを使用する
  5. パフォーマンスを最適化するには、Advanced Physical Optimizationをオンにします。
  6. 異なるフィッター・シードを試します。小さな負のスラックによる問題のあるパスがほとんどない場合、フィッター・シード・ノイズで制約を満たすフィットがあるかを確認するために異なるシードを試します。
    注: 多くのクリティカル・パスに問題がある、あるいはパスに重篤な問題がある場合はこのステップを手順を省略します。
  7. 配置を制御するには、LogicLockアサインメントを作成します。
  8. タイミング要件を満たすまでかなりの開きがあるデザインのエリアを修正するデザイン・ソース・コードの変更を行います。
  9. ロケーション・アサインメントを作成するか、最後の手段としてデザインをバック・アノテーションして手動で配置を行います。
    Design Space Explorer II(DSE)を使用して、異なる設定でいくつかのコンパイルを実行するプロセスを自動化することができます。
    これらの手法を適用してもパフォーマンスの要件が達成できない場合、別にデザイン・ソース・コードの技術は、性能要件を達成しない場合、追加のデザイン・ソース・コードの修正が必要になるかもしれません。