インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

5.5.3.4. クリティカルパスの送信元と送信先の間のパスを分析するためのヒント

デザインで失敗したパスを分析する場合、パスの周りの相互作用の全体像を把握すると役立つことがよくあります。
クリティカル・パス上で何か行われているかを調べるには、以下のreport_timingコマンドが役立ちます。
  1. プロジェクト・ディレクトリーでreport_timingコマンドを実行して、クリティカル・パス内のノードを見つけます。
  2. 以下のコードを.tclファイルにコピーし、最初の2つの変数を最悪パスのFrom NodeカラムとTo Nodeカラムのノード名に置き換えます。 スクリプトは、最悪のソースレジスターとデスティネーション・レジスターの間のパスを分析します。
    set wrst_src <insert_source_of_worst_path_here>
    set wrst_dst <insert_destination_of_worst_path_here>
    report_timing -setup -npaths 50 -detail path_only -from $wrst_src \
    -panel_name "Worst Path||wrst_src -> *"
    report_timing -setup -npaths 50 -detail path_only -to $wrst_dst \
    -panel_name "Worst Path||* -> wrst_dst"
    report_timing -setup -npaths 50 -detail path_only -to $wrst_src \
    -panel_name "Worst Path||* -> wrst_src"
    report_timing -setup -npaths 50 -detail path_only -from $wrst_dst \
    -panel_name "Worst Path||wrst_dst -> *"
  3. Scriptメニューから、.tclファイルを読み込みます。
  4. resulting timingパネルで、(赤色でハイライトされる)タイミングに問題のあるパスはChip Plannerで検索できるようになり、ノード間の距離や大きなファンアウトなどの情報が表示されます。

    下の図は、これらのレポートが解析したものを略図化して示したものです。

    図 28. Timing Report

    デザインのクリティカルパスは赤です。.tclスクリプトとFigureの関係は次のとおりです。

    • 最初の2ラインは、クリティカル・パスの2つの端点の内側にある、それらを異なる方向に引っ張っているものすべてを示します。
      • 最初のreport_timingコマンドは、ソースが駆動しているすべてのパスを分析します(緑色で表示)。
      • 2番目のreport_timingコマンドは、オレンジ色で表示されているクリティカル・パスを含む、宛先に向かうすべてのパスを分析します。
    • 最後の2 つのreport_timingコマンドは、他の方向に進むエンドポイント外部のすべてを表示します。
これらのレポートのいずれでクリティカル・パスの近くにスラックがある場合、フィッターは最も望ましいスラックを達成しようとしてクリティカル・パスでこれらパスを調整します。