インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

6.1.3.4. ルーティングの輻輳の表示

Report Routing Utilizationタスクを使用すると、コンパイル後に使用中のルーティング・リソースの割合を判断できます。 この機能を使用すると、ルーティング・リソースが不足しているゾーンを識別でき、ルーティングの輻輳デザイン要件を満たすようにデザインを変更できます。

Chip Plannerで配線の輻輳を表示するには以下のステップを実行します。

  1. Tasksペインで、Report Routing UtilizationコマンドをダブルクリックしてReport Routing Utilizationダイアログボックスを開きます。
  2. Report Routing UtilizationダイアログボックスでPreviewをクリックして、デフォルトの輻輳表示をプレビューします。
  3. 特定のリソースの輻輳を表示するようにRouting Utilization Typeを変更します。
    デフォルトの表示では、0%の輻輳に対して濃い青(青の使用率を示す)と100%の赤が使用されます。Threshold percentageのスライダーを調整して、輻輳しきい値レベルを変更できます。
輻輳マップは、フロアプランを変更できるのか、それともRTLを変更してルーティングの輻輳を軽減できるのかを判断するのに役立ちます。 以下のことを検討してください。
  • ルーティング混雑マップでは、論理リソースの色と濃淡を使用して相対リソース使用率を示します。 濃い色はルーティング・リソースの使用率が高いことを表します。 ルーティング使用率がReport Routing Utilizationダイアログボックスで指定したしきい値を超える領域は赤で表示されます。
  • ルーティング・リソースの不足を特定するには、Routing Utilization Settingsダイアログボックスで各インターコネクト・タイプを順番に選択して、各ルーティング・インターコネクト・タイプを個別に調査する必要があります。
  • Compilerのメッセージには、インターコネクトの平均使用量とピーク使用量に関する情報が含まれています。 75%を超える相互接続使用率、または60%を超える平均相互接続使用率は、デザインに適していないことを示している可能性があります。 同様に、ピーク相互接続使用率が90%を超える、または平均相互接続使用率が75%を超えると、有効な適合が得られない可能性が高くなります。