インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

5.5.3.2. 障害が発生しているパスを解析する際のヒント

障害が発生しているパスを解析する際、正しい制約が適用されているか、そしてタイミング例外が適切であるかどうかをレポートと波形から調べます。 マルチサイクル制約は、指定したクロック・サイクルの数でセットアップ関係あるいはホールド関係をを緩和します。 フォルス・パス制約は、タイミング解析時に無視しても問題のないパスを指定します。 マルチサイクル制約とフォルス・パス制約を使用すれば、フィッタが影響を受けているパスにより集中して動作させることができます。
  • 最悪のスラックを示すパスの改善に焦点を当てます。 Fitterは、最悪のスラックを持つパスに対して最も効果があります。 これらのパスを修正すると、Fitterはデザイン内の他のタイミングパスを改善できる可能性があります。
  • 多くの障害パスに現れるノードを調べます。 これらのノードはタイミング・レポート・パネルのリストの一番上にあり、それらの最小スラックもあります。 共通のソースレジスター、デスティネーション・レジスター、または共通の中間組み合わせノードを持つパスを探します。 場合によっては、レジスターは同一ではなく、同じバスの一部です。
  • タイミング解析レポートパネルで、FromまたはTo列見出しをクリックして、パスをソースレジスターまたはデスティネーション・レジスターでソートします。 共通のノードがある場合、これらのノードは、ソースコードの変更または インテル® Quartus® Primeの最適化設定によって改善される可能性があるデザインの領域を示します。 パスの1つのみに配置を制約すると、共通ノードをデバイス内でさらに遠くに移動することによって、他のパスのタイミング性能が低下する可能性があります。