インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザイン最適化

ID 683641
日付 9/30/2019
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ドキュメント目次

7.5. ECOコマンドの制限

ECOコマンドには、インテルFPGAデバイス内の接続の依存関係により、次の制限があります。 ECOコマンドを使用できるのは、コアルーティングリソースを使用して接続を変更する場合のみです。 ECOコマンドを使用して、専用接続、またはグローバルクロックネットワークを使用してルーティングされた接続を変更することはできません。 したがって、これらの制限は、remove_connectionコマンドとmake_connectionコマンドに次のように影響します。
  • -from信号から宛先へのコアルーティングを含む接続のみを削除できます。
  • 1つのALM内で専用接続を変更することはできません。この制限は、LUTとフリップフロップノード間の直接接続に適用されます。
  • グローバル・クロック・ルーティング・リソースを使用して接続を変更することはできません。
  • RAMブロックへの制御入力を変更する場合、同じ物理的な場所にあるRAMノードは同じルーティング接続を共有するため、その信号を使用しているすべてのRAMノードを同じECO変更で変更する必要があります。Resource Property EditorのNode Selectionパネルを使用して、変更するRAMノードのリストを決定できます。RAMタブを選択して、物理RAMの実装に使用されるRAMノードのリストを表示します。右クリックしてCopy Allを選択すると、ECOコマンドで使用するノード名のリストをコピーできます。
  • LUTRAMの制御を変更するには、同じLAB内のすべてのLUTRAMに同じ変更を適用する必要があります。 
  • 既存のHyper-Register出力に接続を追加できますが、Hyper-Registerから既存の接続を削除することはできません。 
注: エスケープ文字による名前の一致の問題を最小限に抑えるには、エンティティー名を""ではなく{}文字で囲むと便利です。この手法は、エンティティー名にバックスラッシュまたはその他の特殊文字が含まれている場合に特に役立ちます。