Eタイル ハードIPユーザーガイド: イーサネット インテルFPGA IP向けEタイル ハードIPおよび EタイルCPRI PHYインテルFPGA IP

ID 683468
日付 5/17/2019
Public
ドキュメント目次

2.10. リセット

イーサネット・レジスターでは、次の3つの異なるソフトリセットを制御します。
  • eio_sys_rst
  • soft_tx_rst
  • soft_rx_rst
これらのソフトリセットはセルフクリアリングではありません。リコンフィグレーション・ポートでは、ソフトリセットをクリアするために適切なレジスターへの書き込みを行います。IPコアにもハードリセット信号が3つあり、それはアクティブLowです。
  • i_csr_rst_n (100G)/i_sl_csr_rst_n(10G/25G)
  • i_tx_rst_n(100G)/i_sl_tx_rst_n(10G/25G)
  • i_rx_rst_n(100G)/i_sl_rx_rst_n(10G/25G)
図 29. 一般的なIPコア・リセット・ロジックの概念図

外部ハードリセット i_csr_rst_n/i_sl_csr_rst_n またはソフトリセット eio_sys_rst をアサートすると、すべてのイーサネット・レジスターが元の値に戻ります。これには、 統計値カウンターが含まれます。追加の専用リセット信号 i_reconfig_reset では、トランシーバーのリコンフィグレーションおよびイーサネットのリコンフィグレーション・インターフェイスをリセットします。

表 20.  リセット信号機能この表では、チェックマーク (√) は、指定されたリセット信号によってブロックがリセットされることを表します。 ダッシュ (—) は、ブロックが、指定されたリセット信号の影響を受けていないことを表します。
リセット信号 ブロック
TX EMIBインターフェイス TX MAC TX PCS TX FEC TX PMATX統計 TX統計 RX EMIBインターフェイス RX MAC RX PCS RX FEC RX PMATX統計 RX統計

i_csr_rst_n

i_sl_csr_rst_n

soft_sys_rst

√—

i_tx_rst_n

i_sl_tx_rst_n

soft_tx_rst

i_rsfec_tx_rst_n

i_rx_rst_n

i_sl_rx_rst_n

soft_rx_rst

i_rsfec_rx_rst_n

soft_clear_tx_stats

soft_clear_rx_stats

一般的なリセット信号では次の機能をリセットします。

  • soft_tx_rsti_tx_rst_n/i_sl_tx_rst_n:
    • IPコアをTX方向にリセットします。
    • TX PCS、TX MAC、およびTX PMAインターフェイスをリセットします。
    • このリセットにより o_tx_lanes_stable 出力信号がディアサートされます。
  • soft_rx_rsti_rx_rst_n/i_sl_rx_rst_n:
    • IPコアをRX方向にリセットします。
    • RX PCSおよびRX MACをリセットします。
    • このリセットにより o_rx_pcs_ready 出力信号がディアサートされます。
  • eio_sys_rsti_csr_rst_n/i_sl_csr_rst_n:
    • IPコアをリセットします。
    • TXおよびRX MAC、TXおよびRX EMIBインターフェイス、イーサネット・リコンフィグレーション・レジスター、PCS、TXおよびRX PMAインターフェイスをリセットします。
    • このリセットによってo_tx_lanes_stable および o_rx_pcs_ready 出力信号がディアサートされます。
  • i_rsfec_tx_rst_n:
    • すべてのRS-FECチャネルのRS-FEC TXデータパスをリセットします。
    • この信号はすべてのRS-FECチャネルで共有されるため、この信号をアサートするとすべてのRS-FECチャネルがリセットされます。
  • i_rsfec_rx_rst_n:
    • すべてのRS-FECチャネルのRS-FEC RXデータパスをリセットします。
    • この信号はすべてのRS-FECチャネルで共有されるため、この信号をアサートするとすべてのRS-FECチャネルがリセットされます。

さらに、同期 i_reconfig_reset 信号では、IPコア・トランシーバーのリコンフィグレーション・インターフェイスおよびイーサネットのリコンフィグレーション・インターフェイスをリセットします。関連付けられたクロックは i_reconfig_clk です。これによって2つのインターフェイスのクロッキングが行われます。

PMAリセットが必要なのは、PMA設定を変更した場合のみです。PMAリセットに関しては、Intel Stratix 10 E-Tile Transceiver PHY User GuidePMA ResetおよびPMA Analog Resetを参照してください。

システムの考慮事項

システムリセットは、IPコアの動作開始前に実行する必要があります。このためには、できれば i_csr_rst_n 信号をアサートします。IPコアでは、正しいリセットシーケンスを実行して、IPコア全体をリセットします。

送信リセットのアサートをダウンストリーム・レシーバーが調整済みの状態で行うと、レシーバーはアラインメントを失います。ダウンストリーム・レシーバーでは、ロックを失う前に、誤った形式のフレームを受信する可能性があります。

受信リセットのアサートをアップストリーム・トランスミッターによるパケット送信中に行うと、送信中のパケットが破損します。