Eタイル ハードIPユーザーガイド: イーサネット インテルFPGA IP向けEタイル ハードIPおよび EタイルCPRI PHYインテルFPGA IP

ID 683468
日付 5/17/2019
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ドキュメント目次

2.9.1.7. イーサネット送信の順序

TX MACによって送信されるイーサネット・リンク上のバイトは、プリアンブルで始まり、FCSで終わり、IEEE 802.3スタンダードに従っています。送信クライアント・インターフェイス上では、クライアントによるフレームの最上位バイトがまず送信され、各バイトがビッグ・エンディアン形式で送信されるのをIPコアで待ちます。同様に、受信クライアント・インターフェイスでは、IPコアではクライアントにフレームの最上位バイトをまず送信し、各バイトをビッグ・エンディアン形式で処理します。

図 17. クライアント・インターフェイス・レーンのバイトオーダー (プリアンブル・パススルーなしの場合)この図で表しているのは、プリアンブル・パススルー機能がオフのときのAvalon-STインターフェイス上のバイトオーダーです。Destination Address[40] はブロードキャスト/マルチキャストビット (タイプビット) であり、Destination Address[41] は、ローカルで管理されるアドレスビットです。


例えば、送信先MACアドレスには、次の6オクテットAC-DE-48-00-00-80が含まれています。 最初に送信されるオクテット (802.3スタンダードに記載されているMACアドレスのオクテット0) はACで、最後に送信されるオクテット (MACアドレスのオクテット7) は80です。最初に送信されるビットは、ACの低次ビット (ゼロ) です。最後に送信されるビットは、80の高次ビット (1) です。

上の表と次の図では、この例で、0xACはDA5 (DA[47:40])上に駆動され、0x80はDA0 (DA[7:0])上に駆動されることを示しています。

図 18. Avalon-ST信号でのオクテット送信 (プリアンブル・パススルーなしの場合)この図で示しているのは、プリアンブル・パススルーがオフのときにクライアント・フレームのオクテットがTXデータパスを介して転送される様子です。
図 19. Avalon-STインターフェイス・レーンのバイトオーダー (プリアンブル・パススルーありの場合)この図で表しているのは、Avalon-STインターフェイス上のバイトオーダーです。このときプリアンブル・パススルー機能はオンです。

Destination Address[40] はブロードキャスト/マルチキャストビット (タイプビット) であり、Destination Address[41] は、ローカルで管理されるアドレスビットです。



図 20. Avalon-ST信号でのオクテット送信 (プリアンブル・パススルーありの場合)この図で示しているのは、クライアント・フレームのオクテットがTXデータパスを介して転送される様子です。このときプリアンブル・パススルーはオンです。8つのプリアンブル・バイトは、送信先アドレスバイトに先行します。プリアンブル・バイトは逆になります。アプリケーションでは、 i_tx_data[455:448] のSFDバイトと i_tx_data[511:504] のSTARTバイトを駆動する必要があります。

送信先アドレスバイトおよび送信元アドレスバイトは、プリアンブル・パススルーの後に続きます。この順序はプリアンブル・パススルーなしの場合と同じです。