インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザインのコンパイル

ID 683236
日付 6/26/2023
Public
ドキュメント目次

1.7. Fast Forwardコンパイルフロー

インテル® Hyperflex™ のアーキテクチャーには、複数のHyper-Registerがすべての配線セグメントとブロック入力に含まれています。Hyper-Registerを最大限に活用すると、レジスター間の時間遅延のバランスが改善され、クリティカル・パスの遅延が軽減します。Fast Forwardコンパイルでは、デザインの推奨事項が生成されます。それらを使用し、 インテル® Stratix® 10およびIntel Agilex® 7デザインにおけるパフォーマンスのボトルネックを解消し、Hyper-Registerを最大限に活用して最高のパフォーマンスを実現します。
図 78.  インテル® Hyperflex™ アーキテクチャーのHyper-Register

Fast Forwardコンパイルレポートは、RTL変更で最も大きな影響がある位置と、リタイミング制限を除去後に各変更で期待されるパフォーマンス上の利点を正確に示します。次に、Fast Forwardコンパイルフローにおける手順の概要を示します。

図 79. Fast Forwardコンパイルフロー
  1. ステップ1: レジスター・リタイミングの実行
  2. ステップ2: リタイミング結果の確認
  3. ステップ3: Fast Forwardコンパイルの実行
  4. ステップ4: Fast Forward結果の確認
  5. ステップ5: Fast Forwardによる推奨事項の実装