インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザインのコンパイル

ID 683236
日付 6/26/2023
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ドキュメント目次

1.3.1.7. ポートとネットのフィルタリング

フィルタリングを使用すると、ネットリストをフィルタリングして、必要なロジックパスのみを表示することができます。ネットリストをフィルタリングするには、目的のパス内のポート、ノード、またはノードのポートを選択します。

Filter 機能には、ネットリスト階層ブラウザーまたはRTLアナライザーGUIの回路図ビューアーからアクセスします。目的のデザイン・オブジェクト (ポートまたはノード) を選択して右クリックし、Filter からコンテキスト・メニューの目的のフィルターコマンドを選択します。詳細は次の図のとおりです。RTLアナライザーは、回路図ビューに新しいページを生成し、フィルタリング後のネットリストを表示します。

図 35. デザイン・オブジェクトのフィルタリング

次のフィルタリング・コマンドが利用可能です。

注: SourcesDestinationsSources & DestinationsBetween Selected Objects は、ポートにのみ表示されます。
  • Sources: 選択しているポートに信号を供給する入力ソースノードのみを表示します。次のサンプル画像の場合は、選択しているインスタンス・ポート clkSources フィルターを使用すると、ソースポート clk が表示されます。
  • Destinations: 選択しているポートから供給されるファンアウト先のノードのみを表示します。次のサンプル画像の場合は、選択しているインスタンス・ポート clkDestinations フィルターを使用すると、宛先インスタンス・ポートの outclk が表示されます。
  • Sources & Destinations: このオプションは、ソースと宛先のフィルタリング・コマンドを組み合わせたものです。フィルタリングされたビューには、選択しているポートのソースと宛先の両方が表示されます。次のサンプル画像では、選択しているインスタンス・ポート clkSources & Destinations フィルターを使用すると、ソースノードと宛先ノードが表示されます。
  • Between Selected Objects: 選択しているポート間のパス内のノードと接続を表示します。次の図の場合は、選択しているインスタンス・ポート clkBetween Selected Objects フィルターを使用すると、入力インスタンス・ポートと出力インスタンス・ポートの間のすべてのオブジェクトが表示されます。
  • Selected Objects: 選択しているオブジェクトのみを表示します。次の図の場合は、Selected Objects フィルターを使用すると、選択しているインスタンス・ポートの clk および outclk のみが表示されます。

すべてのフィルタリング・コマンドにおいて、RTLアナライザーは、ポートまたはインスタンスに到達すると、ネットリストのトレースを停止してフィルタリングされたネットリストを取得します。フィルタリング結果をさらに制御するには、コンテキスト・メニューでFilter > Filtering Optionsを選択します。Filtering Options ダイアログボックスには、次のフィルタリング・オプションがあります。

  • Stop filtering at register (オプション): フィルタリングは、レジスターに到達すると停止します。このオプションはデフォルトでオンになっています。
  • Stop filtering at design partition (オプション): フィルタリングは、デザイン・パーティションに到達すると停止します。このオプションはデフォルトでオンになっています。
  • A specified number of logic levels: 選択しているポートから論理レベルをカウントします。デフォルト値の5で、フィルタリング実行時の最適な処理時間を保証します。ただし、値は1から15の間で指定することができます。
注: フィルタリングの進行中はプログレスバーが表示されます。処理に時間がかかりすぎている場合は、Stop trace をクリックして停止します。