インテル® Quartus® Primeプロ・エディションのユーザーガイド: デザインのコンパイル

ID 683236
日付 6/26/2023
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ドキュメント目次

1.11.2.4. VHDL-2019条件解析ツールのディレクティブ

インテル® Quartus® Primeプロ・エディションでは、VHDL-2019 (IEEE Std 1076-2019) セクション24.2の条件解析ツール・ディレクティブのサポートを提供します。

条件解析ツールのディレクティブを使用すると、個別の .ini ファイルに保存されているディレクティブに応じて、VHDLの記述を変化させることができます。

.ini ファイルを作成し、VHDL Input コンパイラー設定ページの VHDL-2019 Conditional Analysis User Definitions File パネルにある File name フィールドでパスを指定します。

ファイルの形式は次のとおりです。
  • 1行あたり1つの識別子=""のペア
  • ; または # 文字を行の開始または末尾のコメントに使用
  • 識別子は、VHDL規格で指定されている基本識別子の要件に準拠していること
    • 文字で始める必要があります
    • 英数字とアンダースコア (「_」) のみにする必要があります
  • 値を二重引用符で囲むこと
ファイル内の無効な構文を含む行は無視され、警告メッセージが生成されます。標準識別子の再定義を試みる行は無視されます。
次に、条件解析のユーザー定義ファイル例を示します。
USER_VAR1="ABC"
USER_VAR2 = "xyz"

# line comment
; line comment
USER_VAR3 = "TEST" # trailing comment
USER_VAR4 = "lorem" ; trailing comment

USER_VAR5=";# comment characters in quotes are ignored"

条件解析の標準識別子

インテル® Quartus® Primeで提供する条件解析の標準識別子は次のとおりです。
  • VHDL_VERSION = "<version>"

    例: VHDL_VERSION = "2019"<version> の値はIEEE規格で制限されています。

    VHDL_VERSION はファイルごとに設定され、ファイルごとに異なる値を含めることができます。

  • TOOL_TYPE = "SYNTHESIS"

    TOOL_TYPE の値はIEEE規格で制限されています。

  • TOOL_VENDOR = "INTEL CORPORATION"
  • TOOL_NAME = "QUARTUS"
  • TOOL_EDITION = "PRIME PRO"
  • TOOL_VERSION = "<major and minor version>"

    例: TOOL_VERSION = "21.3.0"