MAX 10外部メモリ・インタフェース・ユーザーガイド

ID 683087
日付 2/21/2017
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ドキュメント目次

5.1.5. UniPHYパラメータ-コントローラの設定

これには、Avalon InterfaceLow Power ModeEfficiency、およびConfiguration, Status and Error Handlingの4つのグループのオプションがあります。
表 21.  コントローラの設定-Avalon Interface
パラメータ 説明
Generate power-of-2 data bus widths for Qsys or SOPC Builder

Avalon-MMサイド・データ・バスを最も近い2の累乗にします。このオプションはQsysシステムに向けてイネーブルする必要があります。

このオプションをイネーブルにすると、Avalonデータ・バスは256ビット幅に切り捨てられます。1つのAvalonアバロンread-writeトランザクションは256ビット幅であり、それぞれが72ビット(8MSBビットは0、64LSBは有用なコンテントを運びます)の4つのメモリ・ビート・トランザクションにマップします。4つのメモリ・ビートは、4つのトランザクションの全バースト長、あるいは8つのトランザクションの部分的なバースト長を構成することができます。

Generate SOPC Builder compatible resets

MegaWizard Plug-in ManagerあるいはQsysを使用する場合は、このオプションは必須ではありません。

Maximum Avalon-MM burst length

Avalon-MMバスの最大バースト長を指定します。AVL_SIZE_WIDTHパラメータに影響を与えます。

Enable Avalon-MM byte-enable signal

このオプションをオンにすると、Avalon-MMバスがメモリ・インタフェースに送信されるデータ・マスク(mem_dm)ピンを制御するために、コントローラはバイト・イネーブル信号(avl_be)を追加します。このオプションをオンにする場合、Enable DM pinsもオンにする必要があります。

このオプションをオフにするとバイト・イネーブル信号(avl_be)はAvalon-MMバスに向けてイネーブルされず、すべてのバイトはデフォルトでイネーブルされます。ただし、このオプションがオフの状態でEnable DM pinsをオンにすると、すべてのライト・ワードが書き込まれます。

Avalon interface address width

Avalon-MMインタフェース上のアドレス幅です。

Avalon interface data width

Avalon-MMインタフェース上のデータ幅です。

表 22.  コントローラの設定-低消費電力モード
パラメータ 説明
Enable Self-Refresh Controls

コントローラ・トップレベル・デザインのセルフ・リフレッシュ信号をイネーブルします。このコントロールにより、メモリをいつセルフリフレッシュ・モードにするかを制御することができます。

Enable Deep Power-Down Controls

コントローラ・トップレベルのDeep-Powerdown信号をイネーブルします。このコントロールにより、メモリをいつDeep-Powerdownモードにするかを制御することができます。

このオプションは、LPDDR2 SDRAMでのみ使用できます。

Enable Auto Power-Down

指定した数のアイドル・サイクル後に、コントローラがメモリを自動的にパワーダウン・モードにすることを可能にします。コントローラがAuto Power-Downサイクルのパラメータでメモリをパワーダウンさせるアイドル・サイクルの数を指定します。

Auto Power-Down Cycles

コントローラが自動でメモリをパワーダウンするアイドル・コントローラ・クロック・サイクルの数です。コントローラ・クロック・サイクルの有効な範囲は1から 65,535です。

表 23.  コントローラの設定-効率
パラメータ 説明
Enable User Auto-Refresh Controls

コントローラのトップレベルでuser auto-refresh control信号をイネーブルします。このコントローラにより、コントローラがいつメモリ・オートリフレッシュ・コマンドを発行するかを制御することができます。

Enable Auto-Precharge Control

コントローラのトップレベルでautoprecharge controlをイネーブルします。リードまたはライト・バーストのリクエスト中にautoprecharge control信号をアサートすると、コントローラが現在開かれているページをリードまたはライト・バーストの終了時に閉じる(オート・プリチャージ)かどうかを指定することができます。

Local-to-Memory Address Mapping

Avalon-MMインタフェース上のアドレス・ビットとメモリ上のチップ、ロウ、バンク、およびカラム間でのマッピングの制御が可能となります。

  • Chip-Row-Bank-Col―シーケンシャル・トラフィックを使用し効率を向上させます。
  • Chip-Bank-Row-Col―ランダム・トラフィックを使用し効率を向上させます。
  • Row-Chip-Bank-Col―複数のチップ・セレクトとシーケンシャル・トラフィックを使用し効率を向上させます。
Command Queue Look-Ahead Depth

ルックアヘッド・バンクの管理ロジックが検査するリード要求またはライト要求の個数を制御するルックアヘッドの深度値を選択します。この値が大きければバンク管理の効率は向上しますが、リソース使用率は高くなります。この値が小さいと効率は低下しますが、リソース使用率を抑制できます。この値の有効な範囲は1から16です。

Enable Reordering

コントローラの効率を向上させるために、バス・ターンアラウンド時間とロウ/バンク・スイッチング時間を短縮するよう、コントローラがコマンドとデータ・リオーダリングを実行することを可能にします。

Starvation limit for each command

待機中のコマンドが供給される前に提供可能なコマンドの個数を指定します。有効な範囲は1から63までです。

表 24.  コントローラの設定ーコンフィギュレーション、ステータス、エラー・ハンドリング
パラメータ 説明
Enable Configuration and Status Register Interface

メモリ・コントローラへのランタイム・コンフィギュレーションとステータス・インタフェースをイネーブルします。このオプションは、メモリ・コントローラのトップ・レベルにAvalon-MMスレーブ・ポートを追加しますが、これはメモリ・タイミング・パラメータ、メモリ・アドレス・サイズ、モード・レジスタ・セッティングおよびコントローラ・ステータスの変更や読み出しに使用することができます。Error Detection and Correction Logicをイネーブルすると、その同じスレーブ・ポートでこのロジックのステータスを制御し検出することが可能となります。

CSR port host interface

CSRポートへの接続の種類を指定します。ポートはエクスポート、内部JTAG Avalon Masterへの接続、あるいはその両方を実行することが可能です。

  • Internal (JTAG)―CSRポートをJTAG Avalon Masterへ接続します。
  • Avalon-MM Slave―CSRポートをエクスポートします。
  • Shared―CSRポートをJTAG Avalon Masterへエクスポートします。
Enable Error Detection and Correction Logic

シングル・ビット・エラーの訂正およびダブル・ビット・エラー検出を行うECCをイネーブルします。 MAX® 10デバイスは、16ビット + 8ビットのECCメモリ・コンフィギュレーションに対してのみECCをサポートします。

Enable Auto Error Correction

ECCロジックによってシングル・ビット・エラーが検出された場合にコントローラが自動訂正を実行することを可能にします。

この機能をオンにするには、まずはじめにEnable Error Detection and Correction Logicをオンにする必要があります。