MAX 10外部メモリ・インタフェース・ユーザーガイド

ID 683087
日付 2/21/2017
Public
ドキュメント目次

2.4. MAX 10メモリ・コントローラ

MAX® 10デバイスでは、HPC II外部メモリ・コントローラが使用されます。
表 4.   MAX® 10メモリ・コントローラの特徴
機能 説明
Half-Rate Operation

コントローラとユーザー・ロジックは、メモリ・クロックの半分のレートで動作することが可能です。

Controller Latency

コントローラは、ローカル・インタフェースのリード・リクエストまたはライト・リクエストとAFIインタフェースに送信されているメモリ・コマンドの間で低いベスト・ケース・タイムを有します。

Data Reordering

メモリ・コントローラは、データの最も効率的なスループットを達成するために必要に応じてリード・リクエストとライト・リクエストの順序を変更します。

Starvation Control

コントローラは、コマンドが処理されずにいられる時間の長さを制限するスターベーション・カウンタを実装しています。このカウンタは、データ・リオーダリングにより優先順位の低いリクエストが見落とされたままでいることがないことを保証します。スターベーション・カウンタが指定の制限に達した際、すぐに待機中のコマンドが処理されるようにスターベーション制限を設定することができます。

Priority Bypass

メモリ・コントローラは、データ・リオーダリングで確立された優先順位をバイパスするためにユーザ・リクエストを受け入れます。コントローラが優先度の高いリクエストを検出すると、コントローラは現在のキューをバイパスするリクエストを許可します。これにより、優先度の高いリクエストは即座に処理され、遅延が低減されます。

Standard Interface

メモリ・コントローラは、Avalon-STをネイティブ・インタフェースとして使用するので、Avalon-MM、AXI、またはアダプタを使用する独特のプロトコルにまで拡張が可能な柔軟性を提供しています。

Avalon-MM Data Slave Local Interface

コントローラは、Intel Avalonメモリ・マップ・プロトコルをサポートしています。

Bank Management

メモリ・コントローラは、受信するデータを基にページが開いた状態をインテリジェントに維持するため、特にランダム・トラフィックの効率を向上します。

Streaming Reads and Writes

バンクが開いている状態であれば、メモリ・コントローラは各クロック・サイクルでシーケンシャル・アドレスに継続的にリードやライトを発行することが可能です。この機能により、大量のデータを効率よく通過させることができます。

Bank Interleaving

メモリ・コントローラは、ランダム・アドレスにリードやライトを継続的に発行することが可能です。バンク・アドレスには、ユーザー・ロジックにより正しいサイクルが設定されている必要があります。

Predictive Bank Management

メモリ・コントローラは、早い段階でバンク管理コマンドを発行できるので、リードやライト・リクエストが発行される時点で既に正しいロウが開いています。この機能により、効率を向上させることができます。

Quasi-1T Address/Command Half-Rate

1コントローラ・クロック・サイクルは、ハーフ・レート・インタフェースで2メモリ・クロック・サイクルと等しくなります。コマンド帯域幅を最大にするために、メモリ・コントローラはコントローラ・クロック・サイクルごとに2つのメモリ・コマンドを許可するオプションを提供します。コントローラは、最初のクロック・フェーズでロウ・コマンドを、そして次のクロック・フェーズでカラム・コマンドを発行、あるいはその逆の順序でそれぞれのコマンドを発行するように制約されています。ロウ・コマンドにはアクティブ・コマンドとプリチャージ・コマンドが含まれ、カラム・コマンドにはリード・コマンドとライト・コマンドが含まれます。

Built-In Burst Adaptor

メモリ・コントローラにはローカル・インタフェース上で任意のサイズのバーストを受け入れ、これらのバーストを効率的にメモリ・コマンドにマッピングする機能があります。

Self-Refresh Controls and User Auto-Refresh Controls

メモリ・コントローラにはセルフリフレッシュ・コマンドを発行し、ユーザがサイドバンド・インタフェースから自動更新ができる機能があります。

Enable Auto Power-Down

メモリ・コマンドにはコマンドが受信されない場合、パワーダウンする機能があります。