MAX 10高速LVDS I/Oユーザーガイド

ID 683760
日付 2/21/2017
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ドキュメント目次

6.1. ガイドライン:信号品質の向上

信号品質を向上させるには、ボード・デザインに関する以下のガイドラインに従ってください。

  • コントロール対象の差動インピーダンスに基づいたボード・デザインを作成します。トレース幅、トレース厚、2 つの差動トレース間の距離などのすべてのパラメータを計算および比較します。
  • 差動 I/O 規格ペアのトレース間の距離は可能な限り等しく保ちます。 トレース・ペアを互いに近付けてルーティングすると、コモン・モード・リジェクション比 (CMRR) が最大化されます。
  • シグナル・インテグリティの問題を限定するために、トレースはできるだけ短く保ちます。トレースが長くなればなるほど、インダクタンスとキャパシタンスが増加します。
  • 終端抵抗はできるだけレシーバ入力ピンの近くに配置します。
  • 表面実装部品を使用します。
  • ボード・トレースが直角にならないようにします。
  • 高性能コネクタを使用します。
  • トレース・インピーダンスがコネクタと終端のインピーダンスに一致するように、バックプレーンとカード・トレースを設計します。
  • 両方の信号トレースのビア数を等しく保ちます。
  • 信号間のスキューを避けるため、等しいトレース長を作成します。トレース長が等しくない場合、トランスミッタのチャネル間スキュー (TCCS) 値が増加するので、クロス・ポイントが誤った場所に置かれ、システム・マージンが減少します。
  • 不連続性の原因となるので、ビアを制限します。
  • ノイズ・カップリングの可能性を排除するために、トグルするシングル・エンド I/O信号は差動信号から離しておきます。
  • シングル・エンド I/O クロック信号を差動信号に隣接するレイヤにルーティングしないようにします。
  • システムレベル信号を解析します。