MAX 10高速LVDS I/Oユーザーガイド

ID 683760
日付 2/21/2017
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ドキュメント目次

4.1.2. データ・リアラインメント・ブロック(ビット・スリップ)

送信されたデータ内のスキューおよび送信リンクによって追加されたスキューにより、受信したシリアル・データ・ストリームにチャネル間スキューが生じます。 チャネル間スキューを補償し、各チャネルに正しい受信ワード境界を確立するために、各レシーバ・チャネルにはデータ・リアライメント回路が含まれています。データ・リアライメント回路は、シリアル・ストリームにビット・レイテンシを挿入することにより、データを再アライメントします。

データを手動でアラインメントするには、データ・リアライメント回路を使用して、RxFCLKでの1サイクルのレイテンシを挿入します。データ・リアライメント回路は、RX_DATA_ALIGNのパルスごとにデータを1ビット スリップします。データがアラインメントされているかを確認する前に、コア・クロックで2サイクル以上待機する必要があります。破損したデータのパージに少なくともコア・クロックでの2サイクルを必要とするために、この待機時間が必要になります。

オプションのRX_CHANNEL_DATA_ALIGNポートは、内部ロジックから独立して各レシーバのビット挿入を制御します。データは、RX_CHANNEL_DATA_ALIGNの立ち上がりエッジで1 ビット スリップします。

RX_CHANNEL_DATA_ALIGN信号には以下の要件があります。

  • 最小パルス幅は、ロジック・アレイのパラレル・クロックでの1周期である
  • パルス間の最小Low時間は、パラレル・クロックでの1周期である
  • 信号はエッジ・トリガである
  • 有効なデータは、RX_CHANNEL_DATA_ALIGNの立ち上がりエッジからパラレル・クロックでの2サイクルが経過した後に得られる
図 15. データ・リアラインメントのタイミング以下の図に、デシリアライゼーション・ファクタを4に設定した状態での、1ビット・スリップ・パルスの後のレシーバ出力(RX_OUT)を示します。