Nios® Vプロセッサー・リファレンス・マニュアル

ID 683632
日付 12/11/2023
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ドキュメント目次

2.2. プロセッサーのパイプライン

Nios® V/c プロセッサは非パイプライン データパスをサポートします。

表 6.  プロセッサーのパイプライン・ステージ
ステージ 指示的意味 関数
F 命令フェッチ レジスターファイル読み出しのプリデコード
D 命令デコード
  • 命令をデコードする
  • レジスターファイル読み出しデータが使用可能
  • 危険の解決とデータ転送
E 命令の実行
  • ALU演算
  • メモリーアドレス計算
  • 分岐解決
  • CSR読み出し/書き込み
M メモリ
  • メモリーとマルチサイクル動作
  • レジスターファイル書き込み
  • 次のPCロジック
  • 分岐リダイレクト

Nios® Vプロセッサーによる汎用レジスターファイルの実装には、M20Kメモリーブロックが使われます。プロセッサーでは、1処理サイクルかけてM20Kの位置からの読み出しを行います。つまり、Fステージでレジスターファイルの読み出しが開始され、汎用レジスター値はDステージで使用可能になります。

プロセッサ データパスでは、いつでも 1 つの命令を使用できます。命令は、ストールすることなく F ステージから M ステージに流れます。命令および関連する制御ロジックは、D ステージ、E ステージ、および M ステージ中に登録されます。

プロセッサは、M ステージ中に次の命令を要求します。

  • シングルサイクル命令の場合、プロセッサはシングルサイクル命令が M ステージに入るとすぐにリクエストを作成します。
  • マルチサイクル命令の場合、プロセッサはマルチサイクル命令が完了するとすぐにリクエストを作成します。