1.2.2.1.1. Device Selection セクション
1.2.2.1.2. Power Rail Data and Configuration セクション
1.2.2.1.3. VRM Data セクション
1.2.2.1.4. Rail Group Summary セクション
1.2.2.1.5. VRM Impedance セクション
1.2.2.1.6. BGA Via セクション
1.2.2.1.7. Plane セクション
1.2.2.1.8. Spreading セクション
1.2.2.1.9. スプリットプレーンの実装
1.2.2.1.10. FEFFECTIVE セクション
1.2.2.1.11. Decoupling セクション
1.2.2.1.12. Results Summary セクション
1.2.2.1.13. System_Decap タブを使用したFPGA システムのデカップリングの導出に推奨されるフロー
1.2.1.2. FEFFECTIVE
上記で説明したように、コンデンサーは、過渡電流に対して電力とグランドの間に最小インピーダンス経路を提供することにより、PDN インピーダンスを低減します。高周波数でのコンデンサーのインピーダンスは、寄生成分 (ESL とESR) によって決まります。コンデンサーを搭載したPCB の場合、寄生成分には、コンデンサー自体の寄生成分だけでなく、実装、PCB スプレッディング、およびパッケージングに関連する寄生成分も含まれます。したがって、PCB コンデンサーの寄生成分は一般にオンダイ・コンデンサーの寄生成分よりも高くなります。その結果、PCB コンデンサーを使用したデカップリングは、高周波数では無効になります。有効周波数範囲を超えてPDN デカップリングにPCB コンデンサーを使用すると、PDN の性能が改善されず、部品表 (BOM) コストが増大します。
PCB デカップリングの過剰デザインを軽減するために、PDN ツールのこのリリースでは、別のガイドラインとして提案されたPCB デカップリング・デザイン・カットオフ周波数 (FEFFECTIVE) を提供します。ZEFF をZTARGET の下でFEFFECTIVE までに維持するPCB デカップリングのみをデザインする必要があります。ZEFF はPCB デザインのインピーダンス・プロファイルであり、以下を含むすべてのPDN 関連デザインの寄生成分を含みます。
- VRM R およびL
- PCB スプレッディングR およびL
- プレーンR およびC
- デカップリング・コンデンサー
- BGA ビアR およびL
FEFFECTIVE は、オンボード・デカップリング・コンデンサーの有効周波数を定義します。
ZEFF が高すぎる場合、またはデカップリング用のコンデンサーの数が多すぎる場合は、ZEFF のトラブルシューティングを参照してください。
注: インテルFPGA デバイスが別のデバイスと電源レールを共有する場合、FEFFECTIVE では不十分な場合があります。他のデバイスから生成されたノイズはPDN に沿って伝搬し、FPGA デバイスの性能に影響します。ノイズの周波数は、ノイズ源とFPGA デバイス間の伝達インピーダンスによって決まり、FEFFECTIVE よりも高くなることがあります。PDN の寄生インダクタンスを低減し、FPGA デバイスとノイズ源の間のアイソレーションを向上させることで、このリスクが低減されます。ノイズ干渉のリスクを明確に特定するには、伝達インピーダンス解析を実行する必要があります。