デバイス固有の電源供給ネットワーク (PDN) ツール2.0 ユーザーガイド

ID 683293
日付 12/15/2017
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ドキュメント目次

1.2.2.5. Cap_Mount

Cap Mount タブは、デカップリング・コンデンサーから見たコンデンサーのマウンティング・インダクタンスを計算します。

注: 異なるレイヤーの電源レールは、異なるマウンティング・インダクタンスを有します。最良の結果を得るには、レイヤーセットごとに個別にPDN を実行します。
図 16. Cap Mount タブ

コンデンサー・マウンティングの計算は、デカップリング・コンデンサーが2 端子デバイスであるという仮定に基づいています。コンデンサー・マウンティングの計算は、実装面積が0201、0402、0603、0805、1206 などの、どの2 端子コンデンサーにも適用できます。ユーザーが現在のレイアウトに関連するすべての情報を入力すると、ツールにより、ボードの上層または下層のどちらかに取り付けられたコンデンサーのマウンティング・インダクタンスが示されます。ユーザーは、レイアウトに応じてVOE (Via on End) またはVOS (Via on Side) を選択し、正確なコンデンサーのマウンティング・インダクタンスの値を得ることができます。一般に、VOS は、ビアピッチが小さいため、マウンティング・インダクタンスが低くなる可能性があります。また、X2Y コンデンサーは、スペース限られたデザインの解決策として使用できます。

通常の2 端子コンデンサー以外の実装面積のコンデンサーまたはX2Y コンデンサーをデカップリングに使用する場合は、Cap Mount タブを使用せずに、コンデンサーの寄生成分およびマウンティング・インダクタンスを直接Library タブ (Library のDecoupling Cap セクション内にあるCustom フィールド) に入力することができます。その他のタブと同様、タブに対して行った変更の保存、変更の復元、およびデフォルト設定への復元を行うことができます。

コンデンサーのビア長には特に注意する必要があります。ビア・インダクタンスは、PDN インピーダンスのかなりの部分を構成します。