インテル® Stratix® 10デバイスのデザイン・ガイドライン

ID 683738
日付 6/30/2020
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ドキュメント目次

熱管理の温度検知

表 13.  温度検知のチェックリスト
番号 チェック欄 チェック項目
1   デザインで温度検知ダイオード (TSD) をセットアップし、デバイス接合部温度を測定して熱管理を実行します。
2   PTC計算からTSD読み出し値へのオフセット値を含めます。

Intel® Stratix® 10デバイスでは、内部および外部の温度検知機能を備えています。接合部温度 TJ は次の方法で測定します。

  • Temperature Sensor Intel Stratix 10 FPGA IPコアのインスタンス化による内部TSDの使用。
  • サードパーティー製のセンサーチップとのインターフェース接続用にデザインされた外部サーマルダイオードの使用。サードパーティー製のセンサーチップが、 Intel® Stratix® 10デバイス・データシートに記載されている外部TSD仕様と一致していることを確認してください。

実際の接合部温度を監視することは、熱管理にとって非常に重要です。 Intel® Stratix® 10デバイスに内蔵されている各ダイのTSDには、エンベデッド・アナログ - デジタル・コンバーター (ADC) 回路が備えられています。デジタル温度表示へのアクセスは、Temperature Sensor IPコアを介して行います。

Intel® Stratix® 10 TSDでは、デバイスの接合部温度を自己監視し、外部回路を使用して、FPGAへの空気流量制御などの作業を行います。これに必要なTSD回路を含めるため、Temperature Sensor IPコアをインスタンス化します。

Intel® Stratix® 10デザインの柔軟性により、トランシーバー・ダイの電力分布が不均一になることがあります。このため、トランシーバー・ダイのホットスポットは必ずしもTSDの場所にあると限りません。これにより、TSDの読み出しと実際の接合部温度との間に温度差が生じます。PTCではこの差を計算し、各TSDのオフセット値をレポートします。オフセット値をTSD測定値に足して実際の接合部温度を取得します。