インテル® Stratix® 10 CvP (プロトコル経由コンフィグレーション) 実装 ユーザーガイド

ID 683704
日付 11/29/2018
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ドキュメント目次

1.3. CvPモード

CvPコンフィグレーション手法では、以下のモードをサポートしています。

  • CvP初期化モード
  • CvP更新モード

CvP初期化モード

このモードでは、CvP PCIe* コアのコンフィグレーションを、FPGAのペリフェラル・イメージを使用し、オンボード・コンフィグレーション・デバイスを介して行います。その後、コア・ファブリックとすべてのGPIOのコンフィグレーションを PCIe* リンクを介して行います。

CvP初期化モードを使用する利点は次のとおりです。

  • PCIe* ウェイクアップ時間の要件を満たします。
  • コアイメージをホストメモリーに保存することでコストを削減します。

CvP更新モード

CvP更新モードでは、CvP PCIe* コア以外のデバイス全体をリコンフィグレーションします。これは、デバイスがフル・チップ・コンフィグレーションまたはCvP初期化を介してユーザーモードに入った後に行われます。その後のコアイメージの更新では、 PCIe* リンクを使用します(ペリフェラルはCvP更新中に変更してはいけません)。

CvP更新モードで使用するプロセスは、ルート・パーティションをブロックベースのデザインで再利用する際のものと同じです。これによってデバイス・ペリフェラルを再利用できます。

このモードを選択するのは、次のいずれかの理由でコアイメージを更新する場合です。

  • コア・アルゴリズムのロジックブロックの変更
  • リリースプロセスの一環としての標準的な更新
  • 複雑なシステムの一部であるさまざまなコンポーネント用コア・プロセッシングのカスタマイズ
注: CvP更新モードは、FPGAがユーザーモードに入った後に使用可能になります。ユーザーモードで PCIe* リンクが使用可能なのは、通常の PCIe* アプリケーションのほか、FPGAコアイメージの更新を実行する場合です。
表 1.   インテル® Stratix® 10デバイスファミリーに対するCvPサポート
PCIe* バージョン サポートされるCvPモード
Gen 1 / Gen 2 / Gen 3 CvP初期化、CvP更新