Intel Agilex® 7汎用I/Oユーザーガイド: FシリーズおよびIシリーズ

ID 683780
日付 4/19/2023
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ドキュメント目次

2.6. GPIOシミュレーション

インテルは、FシリーズおよびIシリーズ・デバイス用に3種類のシミュレーション・モデルを提供しています。

これらのシミュレーション・モデルは、次のとおりです。

  • Synopsys* HSPICE* モデル
  • IBISモデル
  • IBIS AMIモデル
表 20.  シミュレーション・モデルの説明
モデル サポートされているI/Oの種類 説明
HSPICE* GPIO
  • 実際のトランジスター・レベルのデザインをシミュレートして、正確な電気シミュレーションを取得します。
  • 構文は、I/Oバッファー、ボード・コンポーネントと接続、および特定のシミュレーション・パラメーターを記述します。
  • モデルには、暗号化されたトランジスターとロジック・セル・ライブラリー・モデル、シングルエンドと差動I/O用の出力バッファー回路モデル、およびシングルエンドと差動I/O用のサンプルSPICEデッキが含まれています。
  • このモデルは、IBISモデルと比較してシミュレーション時間が長くなります。
IBIS GPIO
  • これは、 HSPICE* シミュレーションから導出されたI/Vカーブデータに基づくI/Oバッファーの動作モデルです。
  • プリエンファシス機能は、IBISシミュレーション・モデルを使用できる例です。
  • このモデルは、 HSPICE* と比較してシミュレーション時間が短くなっています。
  • シミュレーション・モデルは、 HSPICE* モデルに比べて複雑さが少なく、多くのシミュレーション・ツールでサポートされています。
IBIS AMI トランシーバーI/O
  • Algorithmic Modeling Interface (IBIS AMI) は、IBISシミュレーションをサポートするツールで実行可能ファイルとして提供される高速トランスミッターおよびレシーバーモデルのIBIS 5.0仕様の一部です。
  • これは、マルチギガビットのシリアル・リンク・チャネルに適用される高速リンク・シミュレーションの業界標準モデル手法です。
  • このシミュレーション・モデルにより、数百万ビットの数分でのシミュレーション、クロストークとジッター解析、データパターンの依存関係の検出、イコライゼーションやCDRなどの複雑なブロックのモデル化が可能になります。