Intel® MAX® 10 Analog to Digital Converter User Guide

ID 683596
日付 7/06/2017
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ドキュメント目次

2.2.2. アルテラモジュラーADC IP コアとアルテラモジュラー・デュアルADC IP コアのアーキテクチャー

アルテラモジュラーADC IP コアは、6 つのマイクロコアで構成されています。
表 6.   アルテラモジュラーADCのマイクロコア
マイクロコア 概要
ADC コントロール

このコアは、ADC ハードIP ブロックと連携して動作します。ADC コントロール・コアは、Avalon ST インターフェイスを使用して、アップストリームのコアからのコマンドを受信してデコードします。これに応じてADC ハードIP ブロックを駆動します。

シーケンサー

このコアは、コマンドレジスターとスタティック変換シーケンスデータを含みます。また、シーケンサー・コアは、ダウンストリームのコアが実行するためのコマンドを発行します。

  • コマンドレジスターを使用して、目的の変換モードへの設定が可能
  • IP コアを生成する際にのみ、変換シーケンスデータの長さと内容を設定可能
  • Avalon-MM スレーブ・インターフェイスを介して、シーケンサー・コアのレジスターにアクセス可能
  • ダウンストリームのコアへのコマンド情報は、Avalon ST インターフェイスを介す
サンプルストレージ

このコアは、Avalon ST インターフェイスを介して受信するADC サンプルを格納します。

  • サンプルは内蔵RAM に格納される。Avalon-MM スレーブ・インターフェイスを介してサンプルを取得する
  • このコアにより、ADC がADC サンプルのブロック(フルラウンドの変換シーケンス1回)を受信する際に割り込みを生成する選択肢が得られる
応答マージ

このコアは、2 つのADC コントロール・コアから同時に生じた応答を、サンプルストレージ・コアに送るために1 つの応答パケットに併合します。このコアはアルテラモジュラー・デュアルADC IP コアを以下の設定で使用する場合にのみ使用可能です。

  • 標準のシーケンサーとAvalon-MM サンプルストレージの使用
  • 標準のシーケンサーとAvalon-MM サンプルストレージに加えてしきい値違反検出を使用
デュアルADC シンクロナイザ・コア

このコアは、2 つのADC コントロール・コア間のハンドシェイクの同期を行います。このコアは、アルテラモジュラー・デュアルADC IP コアを使用する場合にのみ使用可能です。

しきい値検出
  • このコアは障害検出をサポートする。しきい値検出コアは、Avalon ST インターフェイスを介してADC サンプルを受信し、サンプル値が最大しきい値を上回って、または最小しきい値を下回っていないかを確認する
  • しきい値検出コアは、Avalon ST インターフェイスを介してしきい値違反情報を伝達する
  • IP コア生成時にのみ、最大しきい値と最小しきい値の検出を有効にするチャネル、およびしきい値を設定可能